2008年(平成20年) 1月15日(火)付紙面より
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大地震と津波の被害を受けたスマトラ島を訪問した庄内農業高校映画演劇部の生徒たちによる訪問報告会が13日、鶴岡市の出羽庄内国際村で開かれた。
同校ではNPO法人「地球の子どもネットワーク」(山口吉彦理事長)の呼びかけに応え、スマトラ島の被災児の教育や生活を支援する「里親」事業に協力。映画演劇部が中心となってチャリティー公演を開くなど募金活動を繰り広げている。昨年2月から「スマトラ里親の会」で里親となって被災児の支援を続けている。
昨年11月、映画演劇部に所属する生徒4人が山口理事長や引率教員とともにスマトラ島を訪問、初めて里親になっている3人の孤児と対面した。
今回の報告会には関係者と庄内在住の外国人留学生、国際交流事業に協力している高校生など約25人が出席した。
スマトラ島を訪れた映画演劇部の荘司麻未さん(3年)、佐藤紘司君(2年)、大川夏貴君(同)、大井明子さん(1年)の4人がパワーポイントを使い、交流の様子などを報告した。
4人は現地の言葉や料理を紹介するとともに「訪問したメダン市で3つの交流があった。1つ目は日本総領事館で日本文化が大好きな高校生と出会ったこと。2つ目は自分たちが里親となっている被災児童の3人とようやく顔合わせができたこと。3つ目は約400人の観客の前で、現地の子供たちと文化交流会ができたこと」と語った。
報告会の後はココナッツをくるんだクレープ風のお菓子やチキンカレーなど、インドネシアの郷土料理を囲む交流会が開かれた。
庄農高映画演劇部の生徒4人が、スマトラ島訪問で学んだことを報告した