2008年(平成20年) 1月15日(火)付紙面より
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庄内町千河原地区の伝統行事「やや祭り」が13日、地区内の八幡神社で行われた。無病息災や身体堅固を願って、上半身裸の子供たちが肩口から冷水を浴びた。
やや祭りは、安産の神様をまつる同神社の歳越祭りの異称。弥生時代に在位した第15代応神天皇の皇子・大山守命が悪臣の謀反にあって千河原に逃れた時、妊婦にかくまってもらった物語が由来とされている。
祭りの主役は子供たちで、男の子たちが「けんだい」と呼ばれる腰みのとさらし、わらじを身に付け、両手にろうそくを持った姿で冷水を浴びた後、集落を練り歩き同神社に参拝する。今年は就学前の6歳児から中学3年生まで合わせて20人が臨んだ。
この日は時折ふぶくあいにくの天候となり、最高気温も零度前後と寒い一日となった。大勢のカメラマンや見物客が見守る中、子供たちが1人ずつ用意された舞台に立つと、白装束の神職者たちが肩口から勢いよく冷水を浴びせた。
表情を変えず余裕を見せる子や、顔を真っ赤にしてぐっと耐える幼児もおり、集まった見物客や家族からは「頑張れ、頑張れ」と声援が飛んでいた。
「冷たいけど我慢」。子供たちが冷水を浴びた