2008年(平成20年) 1月26日(土)付紙面より
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酒田市升田の玉簾(たますだれ)の滝の一部が凍って巨大な氷柱となり、うずたかい周囲の積雪とともに「冬の点景」を描いている。
玉簾の滝は、頂点から滝つぼまでの落差が63メートルで、幅は約5メートル。水の落ちる様が玉簾のように見えることから、弘法大師がこの名を付けたといわれる。同市八幡地域を代表する観光スポットとして、大型連休中とお盆にはライトアップし大勢の観光客を集める。
流れ落ちる水のすべてが凍りつくことはないが、例年、厳しい冷え込みが続く1―2月には、中央部分を残して凍り周囲には巨大な氷柱ができる。
24日午後は滝へと続く散策路の積雪が阻んで訪れる人はなく、目の前に現れる荘厳な「氷と水のオブジェ」が冬の厳しさを物語っていた。
氷柱の見学会 来月3日
酒田市八幡地域の玉簾の滝と、遊佐町の二ノ滝の氷柱探勝会が、ともに来月3日に開かれる。
玉簾の滝の氷柱見学は、午前10時までに玉簾の滝駐車場集合。防寒具や長靴、かんじき(持っていれば)、その他カメラなど必要と思われるものを持参する。正午には戻る予定。定員は30人、参加費は500円(当日持参)で、今月31日まで参加を受け付ける。申し込み、問い合わせは午後7時から同9時までに、鳥海インタープリター協会事務局の池田さん=電0234(64)4495=へ。
一方、二ノ滝の氷柱探勝希望者は午前7時45分までに同町吹浦の鳥海温泉「遊楽里」に集合。車で現地近くまで送迎する。遊楽里帰着は午後3時ごろを予定。定員は80人程度で、今月31日まで受け付ける。参加費は探勝会だけが2000円(昼食代、保険料込み)、探勝会終了後の交流会(午後4時開始予定)に参加を希望する人は5000円(同)。交流会では、二ノ滝の氷柱を浮かべた水割りが堪能できる。申し込み、問い合わせは遊楽里=電0234(77)3711=へ。悪天候の場合は2イベントとも実施を見送ることがある。
周囲に巨大な氷柱ができた玉簾の滝=24日