2008年(平成20年) 1月27日(日)付紙面より
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酒田市八幡地域と交流を続けている沖縄県東(ひがし)村(そん)の児童らが、都市交流事業「八幡・東村児童交流の翼」で25日から同地域を訪問。日程2日目の26日午前は同市の八幡スキー場で、スキーやスノーモービルなどを体験し雪と親しんだ。
東村は、沖縄本島北部の国頭郡に位置し人口は約2000人。農業が基幹産業で、特にパイナップルの栽培が盛ん。旧八幡町の人材育成事業「みちのく八幡塾」の塾生が、1992年に東村を視察研修したのがきっかけでその後、行政レベルでの交流が芽生えた。
「―交流の翼」は、次代を担う児童から各種体験を通し気候や風土、文化、風習の違いを学習し理解を深めてもらおうと、95年から毎年、冬に東村の児童が八幡地域を、夏には八幡地域の児童が東村を訪問している。
今回、八幡地域を訪れたのは、東村の東小学校の島袋きよみ校長を団長に、同校と有銘小の6年生児童計18人、引率教諭8人の計26人。一行は25日午後に空路で庄内入りし、同日は鳥海山荘に宿泊した。
26日午前は八幡スキー場一帯で雪体験活動が行われた。児童たちは雪の量に驚きながらもスキーウエアに着替え、指導員から斜面の登り方、滑り方、止まる際のエッジの使い方などをひと通り教えてもらった後、さっそくスキーに挑戦した。
全員が初めてのスキー。中には初めての挑戦とは思えないほど、飲み込みの早い児童もおり、指導員から「筋がいいぞ」とほめられ、次々と滑走していた。有銘小の新里健人君は「雪を見るのはもちろん初めて。寒いけど、結構気持ちいい。スキーはかなり難しい。それでも楽しい」と笑顔で話していた。
また、児童たちは、指導員の運転するスノーモービルに同乗するなどし雪原を「滑走」した。
同日午後からは同市の大沢小学校(古川雅裕校長)を訪問し交流会。同日夜は同地域の各家庭にホームステイ。東村の一行は28日まで八幡地域に滞在、東京見学を経て29日夕に帰郷する予定。
スキーに挑戦する東村の児童たち=26日