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2008年(平成20年) 1月30日(水)付紙面より

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共同託児施設やシネコン 体験型観光施設も 3事業の計画概要決まる まちづくり鶴岡

 中心市街地の活性化事業などに取り組む「まちづくり鶴岡」(鶴岡市、保科正彦社長)は29日、役員会を開き、同社が展開する3事業の計画概要を明らかにした。空き店舗や工場跡地を利用した共同託児施設、複数の映画館を備えるシネマコンプレックス、観光集客施設を整備するもの。早いもので今年4月からの開業を目指す。

 計画によると、取り組むのは▽企業加盟方式の共同託児施設▽松文産業工場跡地への集客施設▽旧ヱビスヤ薬局を活用した観光施設―の3事業。

 託児施設は、市内の企業従業員向けの認可外保育施設で、利用を希望する企業から加盟金などを得て同社が運営する。従業員の働きやすい環境づくりを創出するとともに、にぎわいづくりに結び付ける。

 設置場所は、同市本町一丁目の旧庄内信販本社。1階フロアを改修し今年4月の開設予定。定員は35人、保育時間は午前7時から午後8時(午後6時以降は延長対応)。保育料は月額3万3000円―4万円。延長保育は1時間300円、一時保育は1時間700円、一日3000円を想定する。日曜、祭日、年末年始を定休とし、約10人体制で保育する。

 シネマコンプレックスなど複合集客施設は、同市山王町の松文産業鶴岡工場跡地(敷地面積約1000平方メートル)に構想する。内部を改装し、最新作だけでなく名作や藤沢周平作品、庄内で撮影された作品など多様で地域に根ざした独自色ある映画館(7上映館、座席数計620席)、地域の芸術文化活動に提供する貸しスタジオ(6室、約550平方メートル)、屋内撮影用の映画スタジオ(約660平方メートル)、共同駐車場の設置も計画する。

 今後、両社で協議を進めるが、順調に進んだ場合、2009年7月の開業を見込んでいる。

 また、09年度内の開業を目指す観光集客施設は旧ヱビスヤ薬局の建物を活用。地域工芸クラフトの体験工房や実演販売、ひな人形の常設展示、産業・観光情報のインフォメーション機能を持たせる考え。

 まちづくり鶴岡では、空き店舗を活用し、中心市街地・商店街への集客、にぎわい創出を図りたいとしている。

中心市街地活性化で、まちづくり鶴岡が映画館などでの利用を構想する松文産業鶴岡工場
中心市街地活性化で、まちづくり鶴岡が映画館などでの利用を構想する松文産業鶴岡工場



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