文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2008年(平成20年) 10月16日(木)付紙面より

ツイート

ブラックバス243匹を駆除 生態系への影響懸念し官民で捕獲

 鶴岡市馬町のため池「寺の池」で12日、住民らによるブラックバスの駆除作業が行われた。ため池の水を抜き、網で捕まえる作業で、最大で体長35センチなどバス243匹を駆除した。

 寺の池は椙尾神社の近くにあり、広さ約4500平方メートル。バスが逃げ出さないよう水路に網を設置し、約3週間かけて水を抜き準備を進めた。作業には池の管理者や地元の子供たち、赤川漁協、県、市などから約50人が参加。岸やボートから網で捕まえた。

 捕まえきれなかったバスを駆除するため、水は年明けまでためないことにし、県は今後、ブラックバスの放流禁止を呼び掛ける看板を設置する。バス以外のフナなどは保護され、別の池に再放流された。

 馬町地区にある3つのため池では、特定外来生物に指定されているブラックバスが生息し、ため池内や下流域の生態系への影響が懸念されている。このため、県や市などは2006年から3年計画で水抜きによる捕獲を実施し、一昨年は「中の池」で約1500匹、昨年は「十の沢」で約1400匹を駆除した。

「寺の池」で行われた駆除作業(左)と捕獲されたブラックバス
「寺の池」で行われた駆除作業(左)と捕獲されたブラックバス


2008年(平成20年) 10月16日(木)付紙面より

ツイート

好調ロシアの現況は 酒田で初セミナー 貿易拡大へ可能性探る

 好調な経済で新たな市場として注目されているロシアの最新情報を学ぶセミナーが14日、酒田市の酒田産業会館で開かれ、環日本海経済研究所の研究員2人から、日ロビジネスの現況やロシアの物流実態などを聴いた。

 県、酒田市、日本貿易振興機構(ジェトロ)山形貿易情報センター、酒田商工会議所などの主催。
豊富な資源、個人消費の高い伸びなどを背景に経済が好調で、日本の自動車工場の進出が相次ぐロシアとの貿易を拡大する可能性を探ろうと、同市では初めて開かれた。

 この日は地元の事業主や市議、行政関係者ら、定員(50人)を超える約70人が参加。対岸に位置するロシアへの「関心の高さがうかがえた」(酒田商工会議所)。

 はじめに同研究所特別研究員の前田奉司さんが「ロシア極東における日ロビジネスの現況」と題して講演。ロシアでは国民生活のレベルが大幅に向上し、極東地域でも生活様式が大きく変化していることや、中国に対する警戒と日本への期待があることなどを説明し、貿易拡大には「現地の若いビジネスマンの熱意と、日本に対するあこがれを活用することが必要」と助言した。

 また、フロアからの質問に答え、ロシアからの原木輸入が80%という高い関税のため事実上できなくなっているとし、現地に合弁で加工工場を建設したうえで製材として輸入する形を提案した。

 続いて研究員の辻久子さんが「シベリア鉄道の国際的輸送」の演題で講演。ロシアは燃料、資源、金属を輸出し、自動車、消費財、食料を輸入していて日本との補完性が高く、「そういう意味では付き合いやすい相手」とした。

 さらに「日本海沿岸が地理的優位性を生かした航路設定をするには、チームをつくって対岸とのシャトル航路を開設してはどうか。フェリー航路から始めるのも有効」と話し、「そのためには貨物量の確保が必要で、山形県内だけでは難しい。いかに背後圏を広げるかが課題」とアドバイスし、富山では高速道路を活用して名古屋のメーカーの製品を運んでいる例を挙げた。

ロシア極東との貿易拡大の可能性を探る講演会が開かれた
ロシア極東との貿易拡大の可能性を探る講演会が開かれた



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

 
■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

Loading news. please wait...

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field