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2008年(平成20年) 10月18日(土)付紙面より

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米粉をラーメンに 乱切りめんは好評 酒田市米消費拡大推進協 試食会で課題探る

 米粉めんの試食会が16日、酒田市東中の口町のラーメン店「満月」で開かれ、同市議や行政関係者ら約20人が、熱いラーメンと冷たいつけめんを味わった。

 米粉を使った新たな製品を開発し、地元産米の消費拡大を図る狙い。市米消費拡大推進協議会が、市麺(めん)類食堂組合(菅井儀一会長、会員30店)に県産はえぬきの米粉を提供。同組合では、小麦粉に米粉を20%混ぜ、細いストレートめんと少し太めで縮れた乱切りめんの2種類を試作した。

 この日は、同組合のメンバーが、しょうゆ味のラーメンとつけめんにして提供。「細めんのラーメンは腰が足りない。つけめんは最高」「もう少し黄色っぽくてもいい」「無理にラーメンにしないで、別のメニューとして出してもいいのでは」など、細めんには総じて辛い点数がつく一方、乱切りめんは好評だった。

 同組合の佐藤清副会長は「米粉と小麦粉では水の吸収度が違い、均一に混ぜるのが難しい。小麦粉もいろいろあり、米粉と相性のいいものを探すのも課題。加水具合など、製品化には研究しなければならないことがたくさんある」と話す。

 今回の米粉は1キロ当たり580円で、中華めんの原料になる小麦粉の3―4倍。消費が増えれば価格の低下も予想されるため、市は今月、市米粉利用推進研究会(会長・平向與志雄農林水産部長)を立ち上げ、まず米粉の需要量調査を行うことにしている。

米粉を混ぜて作っためんを味わう試食会参加者
米粉を混ぜて作っためんを味わう試食会参加者


2008年(平成20年) 10月18日(土)付紙面より

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先進地・鶴岡に学ぶ コンパクトシティ推進研が視察

 東北の各県や市町村、国土交通省東北地方整備局、学識経験者で構成する「コンパクトシティ推進研究会」が16、17の両日、鶴岡市内で開かれた。街なか居住の推進などコンパクトな都市づくりへの取り組みを進め、東北の先進地とされる同市のまちづくりについて、会員らが現地視察などで研修した。

 少子高齢化、都市の郊外化と市街地の空洞化といった社会的な課題を踏まえ、まちづくりの勉強会組織として同整備局が呼び掛けて研究会を発足した。自治体の会員については人口10万人以上の市を対象としていたが、昨年度からは3万人以上の市町村に拡大し研究会を衣替えした。

 現行の研究会の1回目は昨年度に仙台市で開催したが、この際に会員から「コンパクトシティのまちづくりに取り組む現地を見たい」との要望があり、2回目の開催地に鶴岡市を選んだ。研究会事務局の同整備局は「中心市街地活性化法の計画が認定されるなど、東北の中小都市の中でコンパクトシティへの取り組みの先進地を紹介したいと考えた」と説明する。

 今回の研究会には東北6県と、会員77市町村のうち21市町村の都市計画担当者ら約60人が参加。初日の16日はマリカ市民ホールで、鶴岡市側がまちづくりの事例を紹介。シビックコア計画による拡散した都市機能の再集積など中心市街地への都市機能の集積、策定した中心市街地活性化基本計画に基づく街なか居住の環境づくりなどを報告し、話題提供で致道博物館の酒井賀世学芸員が同市の町割りの歴史などを解説した。

 引き続き現地視察が行われ、参加者が市立荘内病院の屋上から鶴岡の街並みを視察。この後、泉町から馬場町、本町一丁目、山王町を歩き、高齢者向け賃貸住宅「クオレハウス」や空き店舗を活用した「まちづくりアトリエ」、商店街再生事業、工場跡地整備事業など中心市街地のまちづくりを研修した。県外からの参加者は「古くからある蔵を活用するクオレハウスの整備手法は参考になる」と話した。

 2日目の17日は、鶴岡市や岩手県盛岡市、秋田県横手市の事例を参考に、コンパクトシティの実践に向けた取り組み方などについて意見交換、討議を行った。

コンパクトシティのまちづくりを視察するメンバー=16日、クオレハウスの建設現場
コンパクトシティのまちづくりを視察するメンバー=16日、クオレハウスの建設現場



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