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荘内日報ニュース
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2008年（平成20年） 10月2日（木）付紙面より
ツイートヒマワリから油、堆肥、紙 羽黒三小 児童が資源循環学習で収穫
鶴岡市立羽黒第三小学校（遠見良一校長）の4年生が30日、学校近くの畑で育てたヒマワリを収穫した。今後、種から油を絞り調理実習に利用するほか、油の絞りかすは堆肥（たいひ）に、茎から和紙を作るなど資源循環を学ぶ。
同校では本年度、初の試みとして4年生の総合学習と社会科の授業に「ひまわり環境学習」を導入した。ヒマワリの種まきと育成、収穫、搾油、廃食用油をバイオディーゼル燃料として再利用する方法など、一連の資源循環を体験することで環境保護の重要性を学ぶもの。
栽培は同校近くの岡部与作さん（70）の畑を借り、6月末に種まきをした。児童たちが水やりや草むしりなどをし、高さ1・2メートルほどまで生長した。
この日は児童と担任教員、保護者など40人余りが収穫作業に参加。児童たちは自分の身長よりも大きく育ったヒマワリを、根っこごと引き抜いたり、くわやすきで掘り起こした。1カ所に集めたヒマワリは、保護者たちが花と根、葉を茎から切り分けた。
岡部さんの孫の要真君（9）は「夏休みの間もクラスのみんなと頑張って育てた。その時に比べて高さが倍になったので驚いた」と話していた。今月10日ごろから搾油を行い、11月8日には茎の繊維を使って和紙づくりを体験するという。
一生懸命育てたヒマワリを収穫した羽黒三小の4年生たち
2008年（平成20年） 10月2日（木）付紙面より
ツイート藤島・東栄地区と三川町 デマンド発進 “住民の足”守る送迎型タクシー
鶴岡市の藤島東栄地区と市街地などを結ぶデマンドタクシーが1日、運行を開始した。路線バスの廃止を受け、「地域の足を守ろう」と東栄地区の住民が主体となって運行を始めたもので、こうした方式は県内初のケース。11月までの2カ月間の実証運行（運賃無料）を経て12月から有料による本格運行に移行する。
利用者減による庄内交通運行の鶴岡添川線の9月末廃止に伴い、市と東栄地区住民が路線の廃止代替交通について検討を進め、住民主体のデマンド交通運営協議会（大井兵一会長）を組織しデマンドタクシー運行を決めた。市の補助を受けて同協議会が運営し、地区内に営業所を持つタクシー会社と契約を結んで小型タクシー1台を1日3往復運行。事前の電話予約で自宅まで送迎する。1週間前から前日の午後5時まで予約を受け付ける。利用予約が多い場合は、増車などで対応する。
同地区からの運行経路は、市藤島庁舎、庄内たがわ農協、藤島地域の開業医、鶴岡市役所、荘内病院、エスモール、鶴岡市街の病院など。地区内から鶴岡市街までの運賃は、同地区の添川から荘内病院までの路線バス運賃780円を基に800円と設定。市街地までを対象に回数券（20回分料金で22回利用）を発行し、障害者や小学生は半額とする。
実証運行開始のこの日は、公募で「ふれあい号」と命名されたデマンドタクシーの出発式を東栄公民館前で行い、地区民ら約40人が出席。大井会長が「まだ荒削りな面があるが実証運行で改善を重ね、住民が健康で明るい生活ができるよう、地区の足を末永く運行したい」とあいさつ。市長代理の深澤一雄藤島支所長が「運営には関係地域の全戸が参加し、まさに地域を挙げて地域の力で作り上げた地域の足。利用者と地域、行政が一緒になって支え育てていきたい」と祝辞を述べ、地元、市、タクシー会社の関係3者でテープカットした。
この後、午前7時発の第1便には鶴岡市街の病院と勤務先に向かう女性3人が乗車。利用者の高山美重子さん（71）は「バスと違い、自宅まで送迎してくれるので大変ありがたい」、石井和嘉子さん（66）は「普段はバイクに乗っているが、冬場はとても助かる」とそれぞれ話した。ふれあい号の利用会員には9月30日現在、対象区域の約3割の181世帯が登録。初日は7人の利用があった。
また、この日は三川町が運行する町内利用限定のデマンドタクシー「でんでん号」の運行も始まった。65歳以上か運転免許を持たない町民が対象で、町の委託を受けたタクシー会社が予約に応じてルートを組み、利用者を目的地まで送り届ける。1日5便の運行、料金は1人300円。初日の利用者はいなかったが、2日以降は予約が入っているという。
住民主体で運行が始まった藤島東栄地区のデマンドタクシー「ふれあい号」の出発式
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