2008年(平成20年) 10月4日(土)付紙面より
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警察庁が主唱した「振り込め詐欺撲滅のための取り締まり活動・予防活動の強化推進期間」(31日まで)の活動の一環として、酒田警察署と酒田市役所などは2日、同市街地一帯や各金融機関で広報活動を実施、市民に被害防止を呼び掛けるチラシを配布した。
全国的に振り込め詐欺被害が多発していることを受け、警察庁では今年から10月1カ月間を同推進期間に設定。全国各地で被害防止を呼び掛ける活動が繰り広げられているほか、特に年金振込日となる同15日を「ATM集中警戒日」に指定、被害ゼロを目指す。
同署管内では今年に入り9月末現在、前年同期比1件増の5件の振り込め詐欺が発生し、被害総額は約420万円となっている。
広報活動には同署員と市役所職員、同市の中部防犯協会員、荘内、山形、きらやか各銀行、鶴岡信用金庫の行員・職員ら総勢約50人が参加。▽オレオレ詐欺▽架空請求詐欺▽還付金詐欺―など振り込め詐欺の手口ごとに対策をまとめたもの、「あせらず、あわてず、確認を」と呼び掛けるものなどチラシを計約2000枚用意、買い物客でにぎわう市街地や各銀行・信金の窓口で配布し「気を付けでの」と注意を喚起していた。
チラシを配布し注意を呼び掛けた
2008年(平成20年) 10月4日(土)付紙面より
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人形作家・辻村寿三郎さんの芝居人形展(酒田観光物産協会主催、酒田市、酒田商工会議所、荘内日報社など後援)が2日、酒田市の酒田夢の倶楽で始まった。表情豊かな人形など独特の幻想的な世界が訪れた人たちを魅了している。
辻村さんは、2004年4月にオープンした夢の倶楽全体のディスプレーを監修し、常設展示用の人形「さかたの雛(ひな)あそび」を制作。その縁で同年から毎年この時期、夢の倶楽の特別企画としてさまざまなテーマの作品展を開いている。
5回目の今回は、ソプラノ歌手のアリアに合わせて辻村さんが人形を操る「蝶々夫人(マダムバタフライ)」や、江戸川乱歩の原作を元に人間と人形が共演する「押絵と旅する男」などステージ公演で使われた人形、人形浄瑠璃の人形を操る人形、NHKテレビの人形劇「新八犬伝」で使われた人形など約90点を展示している。
この中で特に目を引くのが、「新八犬伝」の名場面の一つ「芳流閣の決闘」の再現。犬塚信乃と犬飼現八の人形を屋根の上で向かい合わせて立たせたもので、これから決闘が始まるという緊迫感あふれる雰囲気を醸し出している。訪れた人たちは人形の前で足を止め見入っていた。
辻村さんのギャラリートークとサイン会が11月1日午後3時、翌2日午前11時、午後2時の計3回行われる。展示は12月2日まで。問い合わせは酒田観光物産協会=電0234(24)2233=へ。
独特の幻想的世界を醸し出す辻村さんの作品展