2008年(平成20年) 10月5日(日)付紙面より
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酒田市山元の市指定文化財・旧阿部家西側の県道沿いで4日、地元住民が山の幸や手作りの味を持ち寄った産直施設「山友直売所」が営業を開始した。
山元地区にふんだんにある山菜やキノコ類を活用した地域おこしを目指して、阿部清志さん(59)が地域住民に参加を呼びかけて開設した。営業日は春と秋の土日に限定。今年は、来年の本営業に向けた試験期間に位置付けている。
初日は、天然マイタケや天然ナメコ、モダシといったキノコのほか、田沢川で捕れた川ガニ、平田特産の赤ネギ、ヤマブドウで造った原液ジュース、まな板などの木工品を販売。天然のナメコはまだ珍しいとあって、開店直後に買い手がついていた。
阿部さんは「5日は近くで田沢川ダムまつりがあるので、行楽客にPRしていきたい」と話している。営業時間は午前9時から正午ごろまで。年内は12月までの開設。
天然のキノコが並んだ「山友直売所」
2008年(平成20年) 10月5日(日)付紙面より
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庄内地域を対象エリアに含むJRの大型観光キャンペーン「新潟デスティネーションキャンペーン(新潟DC)」の1年前イベントとなるプレ新潟DCが1日から始まり、最初の週末となった4日、羽越本線の列車内や鶴岡、酒田両駅で庄内地域のオープニングイベントとして、特産品をプレゼントするなど庄内を訪れた観光客を歓迎した。
新潟DCは、「食」をテーマに新潟県全域と庄内地域で来年10月から12月まで行われる。その1年前をプレDCと位置づけ、今月から12月まで庄内地域でも官民一丸となって観光誘客を進めようとさまざまなおもてなしプランやイベントを繰り広げる。
オープニングイベントは、新潟―酒田間(10月のみ新潟―象潟間)で土日運行のジョイフルトレイン「きらきらうえつ」と、プレDCのスタートに合わせて4、5の2日間だけ糸魚川―酒田間で運行の越後・庄内縦断号「カーペット列車NODOKA(のどか)」の到着に合わせ、県庄内新潟DC推進協議会(事務局・県庄内総合支庁観光振興室)が観光客をもてなすとともに、地域内外へプレDCをPRしようと企画した。
この日は両列車のあつみ温泉―鶴岡間にしな織姫が乗り込み、乗客全員にミニ御殿まり、鶴岡―酒田間では黒森少年歌舞伎の子供たちがミニ獅子頭ストラップをそれぞれプレゼントした。
セレモニーは鶴岡、酒田両駅でそれぞれの列車到着に合わせ計4回行われた。このうち、「きらきらうえつ」の鶴岡駅到着に合わせ午後零時半から行われたセレモニーでは、列車の到着を羽黒山伏2人のほら貝でお出迎え。先月発足した「やまがた庄内たび宿おかみの会」の女将さん13人がホームに降り立った観光客に月山ワインやブルーベリージュースを振る舞ったほか、乗客代表の伊藤修子さん(70)=東京都世田谷区下北沢=や中澤昭義鶴岡駅長、おかみの会メンバーが盛大にくす玉を割り、プレDCのスタートをアピールした。
おかみの会のメンバーが乗客を出迎え、ワインやジュースを振る舞った=JR鶴岡駅