2008年(平成20年) 10月8日(水)付紙面より
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秋の食卓を彩る食用菊の「もってのほか(モッテギク)」の収穫が庄内で最盛期を迎えている。
名前の由来は「キクの中でもってのほかうまい」「天皇の御紋であるキクを食べるなんてもってのほか」など諸説ある。食用菊の中でも人気が高く、庄内でも広く栽培されている。正式名は「延命楽」。
鶴岡市羽黒町松尾の加藤かねさん(68)の畑には早生、本モッテ、おくての3種類のモッテギクが植えてあり、今は本モッテの収穫に大忙し。「長時間の作業は腰が痛くなる」と笑いながら、コンテナに腰を下ろして、花が開いた赤紫色のモッテギクを次々と摘み取っていた。
加藤さんによると、今年のモッテギクは色づきもきれいで収量も例年以上。本モッテは今月20日ごろまでで、その後はおくての収穫が始まる。
赤紫に色づいたモッテギクの収穫がピークを迎えた
2008年(平成20年) 10月8日(水)付紙面より
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鶴岡市の小堅小学校(須田まき校長、児童60人)創立100周年記念式典が5日、同校体育館で行われ、「100歳」の誕生日を祝うとともに、さらなる発展を誓った。
同校は1908(明治41)年、小波渡、堅苔沢両校が合併し、小堅尋常小学校として発足。豊浦第二小、豊浦村国民学校、同村立小堅小の時代を経て、市町村合併に伴い55(昭和30)年に市立小堅小となった。これまでに3000人以上の卒業生を送り出している。
式典には全校児童や教職員、来賓、地区民など約300人が出席。志田伊津子記念事業実行委員長が「児童の皆さんは100年のお祝いをしたことを生涯忘れないでほしい」と式辞を述べ、須田校長が「この感激を胸に刻み、岩ユリのようにたくましく、しなやかに育ってほしい」とあいさつ。
来賓祝辞に続き、児童会クリエーター委員長の佐藤和哉君(6年)が「毎年児童数は減ってきていますが、温かく元気の良い小堅小をつくっていきたいと思います」とお祝いの言葉を述べた。また、記念事業として、児童の作文や絵などを入れて25年後に開封するタイムカプセルを今月25日に正面玄関そばに埋設することなどが紹介された。式典終了後には全児童やОBが「岩ゆり太鼓」の記念演奏を披露した。
会場の体育館には、海岸線の小堅地区らしくたくさんの大漁旗が飾られたほか、廊下には同校の歴史を振り返る古い写真が張り出され、地区民らは懐かしそうに見入っていた。
小堅小の創立100周年を盛大に祝った