2009年(平成21年) 6月12日(金)付紙面より
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2011年4月のオープンを目指す日本海総合病院(酒田市あきほ町、栗谷義樹理事長・病院長)の増築・改修工事安全祈願祭が11日、同病院西側の現地で行われ、施設の無事完成と工事中の無事故を祈った。
同病院は、県立日本海病院として1993年6月に12診療科、207床で開院した。その後、循環器科などの診療科を増やし、ベッドも増床。昨年4月には市立酒田病院(現日本海総合病院酒田医療センター)と経営統合し、併せて運営主体を県と市による地方独立行政法人にした。
その際の計画で、日本海総合病院は急性期医療に対応する病院として救急や高度医療を集約、病床も新たに120床増やし648床にする一方、酒田医療センターは亜急性期医療を担う施設とし、東棟を改修して110床程度の病棟に再整備することとした。
今回の増築は計画実現に向けた一環。病院西側に鉄筋コンクリート造り7階建て、延べ床面積約1万5600平方メートルの建物を造り、救急救命センターや外来診察室、病棟などを設ける。これにより外来ブースは従来の36から50に、手術室は7から12に、内視鏡検査室は3から8にそれぞれ拡充。また、検査機能の増強や分娩室などの増改築を行うほか、療食施設、医局、霊安室などを充実させる。総事業費は約50億円。当初計画には入っていなかったが、新たにヘリポートの整備計画も加えられた。
安全祈願祭には関係者約80人が参列。栗谷理事長がくわ入れ、阿部寿一市長らが玉ぐしをささげ、工事の安全を祈った。終了後、栗谷理事長が「通常の病院業務を行いながらの工事になる。私どもも無事完成できるよう協力する」とあいさつした。
西南西から見た完成予想図。手前が増築部分