2009年(平成21年) 6月30日(火)付紙面より
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庄内農業高校の卒業生を中心に結成した演劇グループ「チームツナミ」(難波有紀代表)による「スマトラ沖地震ツナミ遺児自立支援チャリティー公演」が27日夜、酒田市の東北公益文科大公益ホールで開かれた。
2004年12月にインドネシア西部スマトラ島沖のインド洋で発生した巨大地震で、震源に近い同島北端のバンダアチェでは津波で甚大な被害を受け、約20万人が犠牲になったとされる。
庄内農高では同校映画演劇部員に生徒有志が加わり05年から、「津波遺児」の支援を目的にしたチャリティー公演を行っている。チームツナミは、在校中に始めたこの支援の継続を目的に、同部OB、OGらで07年12月に結成。昨年と今年2月の同校チャリティー公演では、インドネシアの民話を基にした演劇を披露した。
今回の公演は、公益大地域共創センターの公益教養プログラム「フォーラム21」の一環で、「バンダアチェ―5000キロ彼方の子どもたち」と題して開いた。公益大の演劇サークル「ねこじゃらし」が協力した。
この日は最初、バンダアチェのMIA(平和の家)に暮らす津波遺児を撮影した記録映画「ラバニ」を上映。その後、チームツナミのメンバーらが、闘鶏好きの国王を題材にしたユーモラスなインドネシア民話「バンジクララス」を基に、現代的なアレンジを加えた演劇を披露した。
メンバーたちは声を張り表情豊かに熱演、力のこもったステージを繰り広げて来場者を魅了していた。
今回、入場料として大学生以上の来場者から協力券(500円)を募っており全額、津波遺児の支援金として活用される。
津波遺児支援を目的にした演劇公演が開かれた