2009年(平成21年) 7月1日(水)付紙面より
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庄内たがわ農協管内で本年度、県産オリジナル水稲新品種「つや姫」の栽培に取り組んでいる生産者たちが29日、管内の栽培現場5カ所を巡回し=写真=生育状況を確認するとともに、今後の追肥の時期などを検討した。
つや姫は本年度、来秋の本格デビューに向け、県内で計97・4ヘクタールに作付けされている。内訳は品種特性や生育状況を消費者にアピールするとともに試食などPRに活用する展示ほ13・2ヘクタール、今秋の先行販売用61・2ヘクタール、種子取り用23ヘクタール。このうち庄内地域では展示ほ3・8ヘクタール、先行販売用23・7ヘクタール、種子取り用9ヘクタールとなっている。
同農協管内では13個人・団体が計6・9ヘクタール(展示ほ0・9ヘクタール、先行販売用6ヘクタール)に減農薬・減化学肥料の特別栽培で作付け。栽培基準の順守と安定生産体制の確立を目指し生産者で今年4月に研究会組織を立ち上げ、今回の巡回は活動の一環。
この日は、研究会メンバーや県庄内総合支庁農業技術普及課、同農協の担当者ら約20人が参加。鶴岡市上藤島の同農協本所に集合し、マイクロバスで同市長沼、三川町押切新田、庄内町宮曽根などメンバーのほ場5カ所を巡回し、生育状況を視察した。各ほ場平均の生育状況(6月19日現在)は草丈、茎数、葉令が県の示している指標より若干下回っているものの、同農協米穀課の担当者は「19日以降の好天と高温でかなりばん回してきている」と説明した。
その後、本所に戻り、技術対策などを検討。充実した穂にするために出稲30日前に行う穂肥(追肥)の時期について、8月15日ごろが適当であることを確認した。