2009年(平成21年) 7月10日(金)付紙面より
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庄内地方は9日、時折小雨が降るどんよりとした天気となった。アジサイの名所として知られる酒田市の飯森山文化公園では、淡い彩りの花が雨にぬれ、本格的な梅雨の到来を告げている。
酒田測候所によると、梅雨前線は能登半島沖まで北上し停滞。庄内地方は同日、断続的に雨が降る天気となった。同日朝方の最低気温は例年より2・0度高い20・7度。同測候所によると、日本海にある低気圧が梅雨前線に押し上げられ、9日夕から再び庄内地方の広い範囲で雨となるという。翌10日朝方にピークを迎え、同日午後まで降り続く見込み。
飯森山公園の中心施設・土門拳記念館と拳湖を囲む約8000平方メートルの「アジサイ園」には、94種1万5300株ものアジサイが植えられており、品種数では日本有数の規模となっている。恒例の「あじさいまつり」は終了したものの、がくの周囲に花弁を付ける青色の「マルチダックス」、手まり型で青色や紫色の花を咲かせる「ブルーダイヤモンド」などは見ごろ。この日午前は曇天の下、行楽客らが訪れ、雨にぬれた花を楽しみながら公園内を散策していた。
公園を管理する市都市計画課は現在、剪定(せんてい)したアジサイをプレゼントしている(無断剪定は禁止)。切り花でも数日はアジサイの花を楽しめるという。
雨にぬれたアジサイが色鮮やかに咲き誇っていた=9日午前、飯森山文化公園