2009年(平成21年) 7月10日(金)付紙面より
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「砂丘メロン」の産地として知られる酒田市浜中地区にある浜中小学校(池田公夫校長、児童126人)で8日、「メロン給食」が行われ、デザートに出された地元産のアンデスメロンに児童たちが豪快にかぶりついた=写真。
同地区の農家女性の有志グループ「メロン食べさせ隊」(小林弘子代表、隊員6人)が、地元の農産物を通じて農業への理解を深めてもらう食農教育の一環として、同地区在住の認定農業者、同地区コミュニティ振興会の協力で2007年に引き続き企画。自分たちで育てたアンデスメロンの大玉(2Lサイズ)を計80個、無償で提供した。
メロンは、1、2年生は4分の1ずつ、3―6年生は半分ずつ切り分けられ、給食で配膳(はいぜん)。児童たちはいつもより急いでご飯を食べ、メロンの皿に手を伸ばした。「甘い」「うまい」の声があちこちから聞こえ、中には顔じゅうを汁だらけにしてかぶりつく子もいた。
4年生の佐藤颯人君は「こういう給食はすごくうれしい。もっともっと食べたい」、同じく4年生の菅原寛人君は「地元で栽培していないと、こういうふうには食べられない。浜中に生まれて良かった」とそれぞれ笑顔で話していた。
小林代表は「児童たちの『おいしい』という笑顔が見たかった。大きくなって地元を離れるようになったら『浜中のメロンは日本一おいしい』と誇ってもらえたら」と話していた。