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荘内日報ニュース


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2009年(平成21年) 8月14日(金)付紙面より

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庄内柿の商品開発 酒田観光物産協会 産学官で研究会スタート

 庄内柿をテーマにした「夢の倶楽ブランド」の商品を開発し、首都圏での販売開拓を目指す産学官による研究会の活動がスタートした。来年1月中旬の商品完成に向けて企画案の絞り込みや市場調査、試作品の評価、修正などを行っていく。

 この商品開発事業は、酒田観光物産協会(齋藤成徳会長)が、地方活性化を目的にした地域発のアイデアや取り組みを政府が一体となって支援する「地方の元気再生事業」の新規選定を受けて本年度、1937万円をかけて推進する。

 事業に当たっては現状の課題として、「庄内柿の売り上げ減少」「商品や販路の開発力に欠ける地元食品加工販売業者」「『夢の倶楽』商品の販路開拓行き詰まり」「首都圏向け商品の不足」「県の東京アンテナショップのPR不足」などを見据えた。これらを解決するため、庄内の特長を生かせる素材で需要開拓の可能性があるものとして庄内柿をテーマに選んだ。

 地元の生産者や加工業者と都内の女子高生・女子大生が共同で商品開発を行い、東京都市大(旧武蔵工業大)などと連携を図りながら事業展開していく。

 今月11日に酒田産業会館で開かれた研究会の初会合には、大学教授ら学識者や同市、酒田商工会議所、地元農業団体などの担当者で構成する研究会の委員12人と事務局員ら合わせて20人余りが出席。研究会の規約を承認し、座長に平本一雄同大都市生活学部長、副座長に酒田市出身で「酒田夢の倶楽」立ち上げにもかかわった小松史郎同大教授を選出した。

 議事では、同協会が企画概要を説明。女子大生らによる企画案の検討が始まっていることや、庄内柿を使った商品の試作品製造に地元の15社から応募があったことなどを報告した。また、同大の重田公子教授が、ビタミンCが豊富など柿の特性を栄養面から解説。小松教授が、首都圏で行ったインターネットアンケートで「庄内柿」の知名度が十数パーセントしかないことなどを紹介した。

 委員らからは「実際に商品化できるアイデアが出てくるのか」「全国展開するには柿の生産量が足りないのでは」「味や色を損なわないで1次加工できれば、商品の原材料として通年で使える」などの意見が出た。

 来月11日には企画チームの女子大生6人が酒田を訪れ最終企画案を報告。それを受けて数点の試作を開始する。その後、試作品の中間評価を行い、11月中旬に商品開発案を絞り込む。修正などを経て来年1月中旬には最低2種類の商品を完成させ、同月29日から3日間、県アンテナショップと夢の倶楽で発売記念イベントを開催する。

事業計画などを協議した研究会の初会合
事業計画などを協議した研究会の初会合



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