2009年(平成21年) 8月16日(日)付紙面より
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全国中学校体育大会(全中、今月17―25日、九州各地)に初出場する鶴岡第二中学校女子バスケットボール部が、現地の兄弟校・鹿児島市立武中学校から「大会直前まで調整の練習ができるように」と、体育館を使わせてもらうことになった。兄弟校の温かい友情と応援を力に、全国4強入りを狙う。
鶴岡二中は今年、田川地区大会(6月20、21日)で優勝、県大会(7月25、26日)で準優勝と安定した強さを発揮。東北大会(今月8、9日)では青森や宮城、岩手各県の強豪校を下し、田川勢としては初めて東北チャンピオンに輝いた。
全国出場が決まった直後、柿崎泰裕校長が武中の長浜真一校長に、調整用に体育館を使わせてもらえないかと打診。すぐに快諾の返事が来たという。
両校は1975年8月の兄弟校盟約の締結以来、2、3年ごとに相互訪問して交流を深めており、今年は先月末に鶴岡二中の生徒代表が武中を訪問したばかり。武中の体育館を借りられることになり、部員からは「兄弟校を見学できる」と喜びの声が上がっている。
顧問の村井弘幸教諭は「大会の公式練習はハーフコートで1時間ほどだけ。このほかに練習会場を探すとなると、時間やお金がかかる。武中の厚意は大変ありがたい」と話す。また、大沼千尋主将(3年)は「リングがある場所で少しでもシュート練習をしておけば、本番に良い形で入れると思う。みんなで頑張って4強入りするところを武中生に見てもらいたい」と語った。
部員たちは18日朝、空路で鹿児島県に向かい、午後から武中体育館で調整練習をする。競技日程は20―22日で、初日の20日は鹿児島県薩摩川内市で予選リーグが行われる。鶴岡二中はいずれも私立の強豪校の北星学園(北海道)、埼玉栄と同じブロックで、3チーム中、上位2校が決勝トーナメントに進む。
大会を目前に練習に熱がこもる鶴二中女子バスケ部