2009年(平成21年) 8月18日(火)付紙面より
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鶴岡市の夏まつり「荘内大祭」の大名行列が15日、市内中心部で繰り広げられた。城下町・鶴岡を象徴する「歴史絵巻」が再現され、大勢の見物客が楽しんだ。
大名行列は1877(明治10)年、旧庄内藩の歴代藩主を祭る荘内神社の創建を記念し、市民が江戸時代の参勤交代の風景を再現したのが始まりとされる。現在はお盆の帰省時期に合わせ8月15日に行われている。
この日は午後3時すぎに大名行列が鶴岡公園北広場を出発。致道博物館―旧上肴町通り―市役所前―鶴園橋―銀座通り―三雪橋―荘内神社大鳥居と旧藩主・酒井家にゆかりの深い約2・7キロのコースを巡った。
「江戸城の大太鼓」の先導で、りりしい少年隊や約20キロある鎧(よろい)武者姿の甲冑(かっちゅう)隊、鷹匠隊、砲術隊、三役奴(やっこ)振り、藩主、きらびやかな女人列など総勢400人が練り歩いた。
この日は天候に恵まれ、帰省客など大勢の見物客が沿道を埋め、少年隊の「えい、えい」という掛け声や呼び物の奴振りの妙技が披露されるたびに盛んに拍手を送っていた。
城下町・鶴岡に壮大な歴史絵巻が再現された荘内大祭の大名行列