2009年(平成21年) 8月20日(木)付紙面より
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歌舞伎役者・市川男女蔵(おめぞう)さんを招いたワークショップ「かぶきって何?」が19日、酒田市の希望ホール小ホールで開かれた。男女蔵さんが立ち回りを披露するなどし、市民らが歌舞伎に関し理解を深めた。
ワークショップは、現在開催中の「酒田こども歌舞伎舞踊教室」を主催する実行委員会が、NPO法人「舞台芸術21ネットワーク」(本部・東京都中央区)の協力で企画。同舞踊教室は、同市出身の元歌舞伎役者で日本舞踊「千川流」(千川貴鳳家元)の2代目・千川貴楽さんが中心となって昨年度から開かれており、本年度は庄内地方一円の小学1―6年生計26人が受講している。
この日は同舞踊教室の受講生を中心に市民ら約50人が参加。最初に貴楽さんが歌舞伎の歴史を紹介した後、クイズ大会。「歌舞伎で屋号の掛け声を出す人のことを何というか(答え・大向こう)」などの問題が出され、参加者は次々と答えていた。
この後、男女蔵さんは、「白浪五人男」の南郷力丸、「勧進帳」での弁慶・飛び六方などを実演。参加者は「大向こう」になった気分で、男女蔵さんの屋号「滝野屋」と声を掛けていた。
男女蔵さんは「歌舞伎に親しんでほしい。より多くの人から『歌舞伎を見にいきたい』と思ってもらい、好きになってもらえたら」と話していた。
男女蔵さん(左)と貴楽さんが立ち回りを披露