2009年(平成21年) 8月22日(土)付紙面より
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鶴岡市日枝の内川に架かる坂本橋の架け替え工事が完了し20日、現地で安全祈願祭と渡り初めが行われた。同市が市道日枝外内島線道路改良事業として進めていたもので、新しい坂本橋は長さ24・8メートル、幅10・2メートルのコンクリート橋。
市街地南部と日枝・海老島地区を結ぶ同線は、地域住民の生活道路としての役割に加え、鶴岡南バイパスや小真木原運動公園と直結していることから市内の道路ネットワーク上でも重要な路線。しかし、旧坂本橋は北側部分が1931年、南側部分が62年に架けられた古い橋で、幅が狭く車両のすれ違いができない上、老朽化が激しかった。このため、昨年11月から約1億8900万円の事業費で架け替えを進めてきた。
工事は上流側に歩行者・自転車用の仮橋を設置した上で、旧橋を解体し、同じ場所に新橋を整備した。車道幅は6メートルで、両側に歩道を兼ねた幅1・5メートルの路肩がある。車両については着工から迂回措置が取られていたため、今年5月の車道部分の完成とともに車両用に仮開放。その後は路肩の防護柵や橋周辺の護岸工事などを進めてきた。架け替えに合わせ、1995年度から本年度まで橋を挟んだ東西の市道約360メートル区間の拡幅工事も行われた。
工事業者が主催した安全祈願祭には市関係者や地域住民ら約20人が参列し、神事で橋の安全を祈った。
渡り初めでは日枝神社の田村哲夫宮司を先頭に参列者が橋を渡り、完成を祝った。
田村日枝神社宮司を先頭に新しい坂本橋を渡り初めした