2009年(平成21年) 8月23日(日)付紙面より
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私立田園調布学園中等部(東京都世田谷区、西村弘子校長)の2年生を招く農村体験事業「ひらたファームステイ」の開校式が21日、酒田市平田農村環境改善センターで行われた。生徒たちは3泊4日の日程で民泊しながら、主に平田地域で農村・農作業体験を繰り広げる。
都市との交流で新たな人とのつながりをつくり、地域活性化を図るとともに、東京の生徒には農村生活体験を通して自然や文化、農業を見直す機会にしてもらおうと、旧平田町の住民らで「酒田市ひらたファームステイ受け入れ実行委員会」(小林清委員長)を組織、2003年度から毎年この時期に、同校の2年生を招いている。
8回目の今年は生徒212人と引率の先生12人が訪問。平田を中心に同市の松山、中平田地域や下安町などの計64戸が受け入れた。21日の開校式では、生徒と受け入れ家族が向き合って「よろくしお願いします」とあいさつ、しっかりと握手を交わした。
小林委員長が「おいしいものがいっぱいある。体重を1、2キロぐらい増やして帰って」とあいさつ。生徒を代表して体験学習委員長の茂木里奈さんが「この日を楽しみにしてきた。農作業などは初めての体験だが頑張る。たくさんの思い出をつくりたいので、よろしくお願いします」と決意を表明。地元・飛鳥中の梅木仁校長が歓迎の言葉を述べた。
生徒たちは23日まで、ホームステイしながら農作業を体験するほか、川遊び、林業、乳牛の世話、しそ巻きづくり、わら細工、庄内刺し子づくりといった「ふるさと体験教室」に参加。最終日の24日は庄内観光を行った後、帰途に就く。
開校式で田園調布学園の生徒たちと受け入れ家族が笑顔で握手を交わした