2009年(平成21年) 8月27日(木)付紙面より
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9月1日の底引き網漁解禁を前に、庄内浜の各漁港では漁師たちが操業準備に追われている。
底引き網漁は、袋状の網を海底で引き回して魚を捕る漁法。漁期は、9月から翌年6月まで。多くの魚類が産卵期となる7、8月は海洋資源の保護を目的に、禁漁となる。解禁になれば、カレイ類や赤エビ、ハタハタ、クチボソガレイ、タラなど幅広い魚種が水揚げされ、市場も活気づくことになる。
鶴岡市の由良漁港では25日午後、強い日差しが照り付ける中、漁の再開に向けた出漁準備を行う漁師たちの姿が見られた。網の補修はすでに終え、ロープや油、箱などを船に積み込んだり、エンジンや電気系統のメンテナンスなどに汗を流していた。漁師の1人は「魚の価格が安くてつらいが、2カ月ぶりの漁でワクワクする。昨年以上の漁獲量を目指す」と意気込んでいた。
底引き網漁船の漁師が出漁準備に追われていた=25日、鶴岡市由良漁港