2009年(平成21年) 8月25日(火)付紙面より
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23日午後6時半ごろ、鶴岡市小岩川の沖合約1キロの海上で小規模の竜巻とみられる現象が発生した。
上空にかかる黒く厚い雲から糸のような白い線が垂れ下がり、海面近くで海水を巻き上げていた。目をこらすと柱状の渦が非常に速く回転しているのが見えた。海岸沿いの国道7号では地元住民や通行者が空を見上げ、「飛行機雲か」「竜巻だ」と話し、写真を撮る人も。
竜巻は次第に北東方面へ移動し、大岩川―温海間に上陸すると弓なりに形が変わり、間もなく消滅した。鶴岡警察署によると、特に被害などは発生していない。
酒田測候所によると、「23日夕は日本海上空に寒気が近づき、大気の状態が不安定で積乱雲が発生しやすい状況だった。小規模な竜巻だった可能性はある。庄内の海岸部ではたまに釣り人が目撃しており、決して珍しいものではない」という。
黒い雲から垂れ下がる小さな竜巻が発生=23日、鶴岡市小岩川沖
2009年(平成21年) 8月25日(火)付紙面より
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鶴岡市早田のふる里物産館しゃりんで23日、日本海に沈む夕日を背景に、同市山五十川地区に伝わる民俗芸能「山戸能」(県指定無形民俗文化財)を上演する「夕陽能」が行われ、大勢のファンが幻想的な光景に魅了された。
夕陽能は、1991年に開設された道の駅の1周年を記念して始まった。毎年この時期に開かれ、今回で18回目。日本海を背景にした特設ステージを舞台に、夕日が沈む時間帯に合わせて上演している。
曇天の一昨年、雨天に見舞われた昨年に比べ、今回は水平線の上に雲がやや広がったものの、まずまずのコンディションで3年ぶりに文字通りの?夕陽能?となった。
大鼓と小鼓、太鼓の演奏で舞台を清める「座揃囃子(ざぞろいばやし)」でステージが幕開け。稚児舞の「恋慕の舞」、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「式三番」に続き、午後6時半ごろから番能「猩々(しょうじょう)」が上演された。
夕闇が迫り来るとともに、裸電球とかがり火のほのかな明かりが舞台を照らし幻想的な光景を生み出した。観客やアマチュアカメラマンたちは、能と闇の競演に心を奪われ時のたつのを忘れて見入っていた。
沈みゆく夕日を背景に「夕陽能」が上演された