2010年(平成22年) 2月2日(火)付紙面より
ツイート
2009年分の所得税の確定申告(2月16日―3月15日)を前に、鶴岡税務署(池田昭一署長)は1日、鶴岡市のエスモール2階に申告書作成会場を開設した。税務署員が確定申告や還付申告などの書類作成の指導と受け付けを行っている。開設は来月15日まで。
同税務署の建物が手狭な上、駐車場の確保も難しいためエスモールに会場を開設し、平日の午前10時から午後4時まで実施している。同税務署には専用コーナーを設けないため、申告書を作成する納税者にエスモール会場の利用を呼び掛けている。
会場には申告書作成用のパソコン26台を配置。納税者自身が申告書を作成する「自書申告」に向け、税務署員が訪れた納税者たちに作成の助言を行ったり、パソコンの操作を指導した。所得税(譲渡所得を含む)、個人事業者の消費税・贈与税の申告、所得税の還付を受ける人が作成した書類をその場で受け付けた。初日の1日は開場の午前10時に約50人が列を作るなど混雑した。
一方、国税庁では所得税の確定申告で国税電子申告・納税システム「e―Tax」の利用を呼び掛けている。パソコンで申告書を作成し、インターネットを利用して税務署などに足を運ばなくても会社や自宅から申告できるシステムで、同税務署では「企業の多くは電子申告に切り替わってきている。一般の納税者も積極的に利用してもらえれば」と話している。