2010年(平成22年) 2月4日(木)付紙面より
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鶴岡市柳田の演歌歌手・村上しんご(本名・眞吾)さん(72)が3月2日、みちのくレコードから「鶴岡ブルース・庄内観光音頭・親父(おやじ)」(税込み1200円)の3曲入りCDを発売し、全国デビューを飾る。村上さんは「庄内にちなんだ曲をたくさんの方から聞いてもらい、不況で暗くなっている庄内が元気になれば」と話している。
村上さんは父親の影響で歌に興味を持ち、高校のころからNHKののど自慢に出場するなど精力的に音楽活動を続け、約20年前には市内のカラオケ愛好者らと村上愛歌会を発足し、毎年チャリティー発表会を開催している。
デビュー曲の「鶴岡ブルース」は鶴岡を舞台にした男女の切ない恋愛ソング、「庄内観光音頭」は庄内一円の観光名所や祭り、文化などを歌詞に盛り込んだもの。また、「親父」は鶴岡市在住の元警察官、庄司健弘さんが作詞、作曲したもので息子が父親に感謝の思いを歌い上げるもの。このうち「鶴岡ブルース」と「庄内観光音頭」は、20代のころに姉の紹介で市内の音楽グループに入ったときに出合い、“持ち歌”として40年以上も歌い続けている。
デビューのきっかけは、みちのく歌謡文化連盟の白岩英也会長から「昨年は『おくりびと』で盛り上がったから『鶴岡ブルース』と『庄内観光音頭』でCDデビューしてみないか」と打診を受け、「私の歌が庄内の観光振興に役立てれば」とデビューを決意した。70代でのCDデビューに村上さんは「高齢のため健康面で不安があるが、たくさんの方から応援の言葉を頂き、これからも頑張らなくてはいけないと決意を新たにしている。デビュー曲をきっかけに庄内の人たちが元気になってもらえればうれしい」と話していた。
村上さんは5月23日午後1時から鶴岡市中央公民館で第13回チャリティー村上愛歌会発表会、6月13日正午から同市文化会館でチャリティーコンサートをそれぞれ開催し、デビュー曲を披露する。