2010年(平成22年) 2月11日(木)付紙面より
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三川町の横山小学校(坂本慶治校長、児童146人)の6年生17人が9日、自分たちで植えたケナフで紙すきを体験、オリジナルはがきを作った。
同校では環境学習の一環として毎年6年生がケナフの栽培を体験。本年度の6年生も昨年6月に学校敷地内の畑に苗を植え、11月に刈り取り、細かく刻んで乾燥させておいた。
この日は、ケナフ学習を指導している県の農村環境保全指導員などを務める地元の佐藤栄市さんが講師で訪れ、紙すきの手順を指導。児童たちが乾燥させたケナフをあらかじめ保護者の協力で重曹を入れて煮るなどして抽出したパルプを準備。児童たちは3班に分かれ、パルプとのりをミキサーに入れて(攪拌)させてから、水を張った大きなたらいに入れ、はがきサイズの専用の木わくで紙をすいた=写真。
繊維が長いケナフのはがきは紙質は粗いものの、素朴な風合い。子供たちは佐藤さんが準備した木の葉や花を模様で入れるなど工夫しながら、自分だけのオリジナルはがきを完成させていた。
今回作ったはがきは、来月18日に行われる卒業式の際に保護者にあてた感謝の手紙を書いて、児童たちが渡すことにしている。