2010年(平成22年) 2月17日(水)付紙面より
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2009年分の所得税の確定申告受け付けが16日、全国一斉に始まった。鶴岡、酒田両税務署が開設した申告書作成会場にも初日から大勢の申告者が訪れ、手続きを済ませる姿が見られた。
申告の対象となるのは、個人事業者や年収2000万円を超えるサラリーマンなど。また、医療費控除などを受ける場合にも申告が必要になる。3月15日までの期間中、鶴岡税務署は鶴岡市のエスモール2階、酒田税務署は同署1階に申告書作成会場を設置し、職員らが申告書作成のアドバイスを行っている。
このうち、鶴岡市のエスモールでは午前10時の受け付け開始と同時に50人を超える人が足を運んだ。会場にはパソコンで申告書を作成し、インターネットを利用して申告する電子申告システム「e―Tax」用のパソコンが26台設置され、職員に聞きながら申告書を作成していた。
e―Taxは、電子証明書の取得など事前準備を行えば自宅のパソコンからでも申告することができ、添付書類提出の省略や、還付申告では還付金払い込みが従来の半分の約3週間に短縮されるといったメリットがある。鶴岡税務署では「ここでe―Taxを経験し、来年以降は自宅のパソコンなどから申告する人が増えてくれれば」と話していた。