2010年(平成22年) 2月19日(金)付紙面より
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ラジオのニッポン放送のリスナーで首都圏在住の夫婦1組が17日、リポーターとして鶴岡市を訪問し、作家・藤沢周平さんゆかりの地を巡って海坂藩のモデルとなった同市の魅力を“取材”した。リポートは後日、同放送で紹介される。
訪問したのは神奈川県川崎市在住の長谷川晃夫さん(62)、桂子さん(59)夫妻。通信衛星(CS)放送の「時代劇専門チャンネル」とニッポン放送が実施した「1DAY時代劇特別企画」で、藤沢さんの古里・鶴岡市を巡る取材リポーターに選ばれ、1泊2日の日程で訪れた。
初日の17日は午後1時に鶴岡市役所を出発、市観光ガイド協議会の渡辺俊子さんの案内で取材を開始した。徒歩で回れる範囲として、旧庄内藩校の致道館や鶴岡公園、大督寺など藤沢作品ゆかりの地を巡った。
このうち鶴岡公園では今年4月29日にオープン予定の藤沢周平記念館を見学。展示の準備作業中のため、ホール付近で市職員から記念館の目的や海坂藩の由来などについて説明を受けた。また、致道博物館では鶴岡の味覚として「麦きり」を試食。長谷川さん夫妻は「のどごしがとても良くておいしい」と感想を語った。
桂子さんは「時代劇が大好きで、藤沢さんの作品もよく読んでいるが、人柄までは知らなかった。鶴岡を実際に回ってみて伝統をとても大事にしていると感じた。この地で生まれ育ったのなら優しくて粘り強い性格になるのでは。鶴岡の魅力をリスナー代表として多くの人に伝えたい」と話していた。
長谷川さん夫妻は同市の湯田川温泉に宿泊し、18日に帰途に就く。取材の様子は来月、「時代劇専門チャンネル」のホームページでも紹介される予定。