2010年(平成22年) 2月25日(木)付紙面より
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出羽三山神社(緒方久信宮司)が参拝客らに御神酒として振る舞う日本酒「社醸(しゃじょう)酒」を仕込む祈願祭が23日、鶴岡市羽黒町猪俣新田の酒造会社「竹の露」(相沢政男代表)で行われた。
社醸酒は地域の活性化や地産地消の推進を図ることを目的に、2002年から毎年、羽黒地域の酒蔵に製造を委託。この日は酒造場に祭壇を設け、神社関係者や杜氏(とうじ)ら10人が参列して神事が行われた。
祝詞奏上などに続き、今月上旬に地元産の酒米「美山錦」などを使って仕込んだ酒造タンクに、蔵人が麹(こうじ)や水を入れ、酒棒でかき混ぜた。同神社の宮野直生権宮司は「社醸酒は氏子のみならず県内外から訪れる信者に振る舞われる。しっかりとした酒に仕上げてほしい」とあいさつした。
約1カ月後には搾る作業が行われ「社醸酒」が出来上がる。5月8日の「御田植え祭り」ごろから出羽三山神社で振る舞われるという。