2010年(平成22年) 3月3日(水)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館(村上龍男館長)で2日、飼育しているゴマフアザラシのコノミに赤ちゃんが誕生した。前日、ラッコのカモが老衰のため死亡したばかりの同館では「カモの生まれ変わりかも」と、新しい生命の誕生に喜んでいる。
アザラシの飼育担当者によると、前日から食欲が落ちるなどコノミに出産の兆候が見られ、2日午前7時半ごろに担当者が出勤するとすでに生まれていたという。15歳のコノミは11頭目の出産。誕生した赤ちゃんを加え水族館のアザラシは9頭になった。
赤ちゃんは体長約80センチ、体重約9キロ。白色の体毛に覆われており、性別はまだ不明。お母さんからおっぱいをもらったり、寄り添って親子でうたた寝したり。時折、目をぱちくりさせるなどかわいらしい表情をし、来館者の人気を集めていた。
同館の奥泉和也副館長は「長年、元気な姿を見せてくれたラッコが亡くなったのは残念だが、また新しい命が生まれた。これから新企画のアザラシショーも始まる。仲間と一緒に元気に育ってほしい」と話していた。
赤ちゃんは3週間ほどで産毛が抜けて、性別が判明する。その後、同館では名前を公募する予定。