2010年(平成22年) 3月7日(日)付紙面より
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「三枝成彰・辰巳琢郎の宝くじおしゃべり音楽館」のコンサートが5日、鶴岡市文化会館で開かれ、満員の聴衆がミュージカルナンバーを中心にした音楽と出演者による軽妙なおしゃべりを楽しんだ。
宝くじ音楽館は、身近に上質な音楽に触れる機会を提供しようと、財団法人自治総合センターが開催希望の自治体を募って実施しているコンサートで、年間10カ所程度で開かれている。
鶴岡市、市教委、県、同センターが主催したコンサートには作曲家の三枝さん、俳優の辰巳さん、ソプラノ歌手の塩田美奈子さん、ピアニストの国府弘子さんが出演し、オーケストラは東京ニューシティ管弦楽団が担当。ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の「踊り明かそう」、「キャッツ」の「メモリー」、ビートルズメドレー、映画「スターウォーズ」のメーンテーマ、ガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」などなじみ深い曲目を演奏した。
「サウンド・オブ・ミュージック」のメドレーでは、辰巳さんのナレーションと塩田さんの歌でミュージカルのダイジェスト版を繰り広げ、来場者やオーケストラと一緒に「ドレミの歌」を歌い、クライマックスでは辰巳さんが塩田さんとデュエットを披露した。
曲間には演奏した楽曲や作曲家にまつわる話のほか、「鶴岡のレストランで食べたランチがおいしくて、おなかがいっぱい」「庄内は北前船の影響で文化性が高く、県内でも豊かな地域」「このコンサートは音楽よりおしゃべりの方が長い」などさまざまな話題が飛び出し、鑑賞に訪れた市民も時折笑いながら愉快な音楽会を楽しんでいた。