2010年(平成22年) 9月18日(土)付紙面より
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鶴岡市の朝暘第二小学校(瀬尾儀雄校長)で16日、人型ロボットを使った科学教室が開かれ、同校の理科クラブの児童たちが開発者から直接授業を受け、ロボットの仕組みについて学んだ。
鶴岡工業高等専門学校が本年度、科学技術振興機構の「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト」の事業採択を受け、朝暘二小との間で「『動く』ロボットのしくみ」をテーマに連携して授業を展開。今月から11月にかけて理科クラブを対象に計5回の教室を開く。同プロジェクトは、児童生徒の科学技術、理科、数学に関する興味・関心を育成することを目的に、学校と高等教育機関が連携して体験的な学習活動を実施するもの。
この日は2回目の教室で、同クラブの4―6年生20人が参加。鶴岡市出身で、人型ロボット教材開発などを手掛けるジェイエス・ロボティクス(茨城県牛久市)の佐藤仁社長(49)が講師となり、ロボットの開発と製作を分かりやすく解説した。
佐藤さんが開発した高さ約40センチの人型ロボットが持ち込まれ、子供たちがパソコンを使ってロボットを操作。片足でバランスを取ったり、キックやパンチを繰り出すロボットに、「すごい、すごい」と歓声が上がった。6年生の佐藤碧君(12)は「ロボットを初めて見た。バランスを取るのが面白かった」と興奮気味に話した。3回目以降の教室では、佐藤さんが開発した手のひらに乗る小さな虫型ロボットを子供たちが実際に製作する。
講師の佐藤さんは「今はお金を出せば何でも手に入る時代。でも、買うのではなく、自分でつくってみる、やってみることが一番楽しいということを体験してもらえれば」と話していた。