2010年(平成22年) 9月21日(火)付紙面より
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とってもきれいなサクラが咲いたよ―。鶴岡市大網の大網保育園(渡部祐子園長、園児11人)の園庭にあるサクラの木が花を咲かせた。
渡部園長によると、8月のお盆ころに突然、4本あるサクラの木の1本が半分の枝の葉を落とした。それから1カ月して今月13日、葉がなくなった枝に花が咲き出した。咲き始めは白い花びらが日に日に赤みを増してきれいな色に。青空が広がった18日、園庭に出て遊んでいた女の子たちは「こんなときにサクラが咲くなんて思わなかった」「でも、とってもきれい」と保育士さんとおしゃべりしながら“花見”を楽しんでいた。
このサクラはヤマザクラ系とみられ、高さ約7メートル。植えられて約30年になるという。大網地区では、育てた人の屋号から「萬太郎ザクラ」の呼び名でよく知られ、地元の人たちにも「萬太郎ザクラが咲いだっけよ」と話題になっている。
今夏、庄内各地で発生した虫害が影響し、木の半分の枝が虫の食害で葉を落とし、その部分が「不時開花」したとみられる。
渡部園長は「園庭で育って30年ほどのサクラだが、1年に2度咲いたのは初めてらしい。園児みんなもびっくりしています」と話していた。