2010年(平成22年) 9月24日(金)付紙面より
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学校図書館の大改造を終えたばかりの鶴岡市立朝暘第六小学校(渡会晃校長、児童839人)に21日、山口県や京都市の司書教諭らが視察に訪れ、新たに図書館に設置された学習情報センターを使った6年生の調べ学習の様子などを見学した。
視察に訪れたのは、全国学校図書館協議会理事で八洲学園大教授などを務める高鷲忠美さんをはじめ、山口県山陽小野田市と京都市の小中学校の司書教諭計4人。朝六小など市内の小中学校の図書館大改造にかかわってきた元学校司書の五十嵐絹子さんのコーディネートで、学校図書館の活用や調べ学習の実践などを学ぶのが目的。
朝六小ではより学習に使いやすい図書館を目指し、昨年度から2年がかりで図書館大改造を実施。今夏、6年生と教職員が参加して図書の並べ替えなどを行い、文学などをそろえた読書センターと、図鑑などを配置した学習情報センターの2館体制へと移行した。
この日ははじめに6年3組の社会科の授業を視察。授業では、明治維新をつくり上げた6人の人物について、児童それぞれがテーマを設定し調べ学習。子供たちは百科事典や、「20歴史」「21日本歴史」の分類が並ぶ書架から本を選び出し、参考になるページを読んで分かったことを次々に「調べカード」に記入していった。
担任教諭の助言で、「無血開城」や「薩長同盟」など新しい言葉や疑問に出合った子供たちが、さらに深く調べを進めていく様子を興味深く視察。一行はその後、渡会校長と懇談。渡会校長は「図書館の大改造後、教職員の間から本の冊数を増やしてほしいという要望が出るようになった」などの変化を紹介。視察の司書教諭らは大改造の経緯などを聞きながら、現場に持ち帰るヒントを得ていた。