2010年(平成22年) 9月26日(日)付紙面より
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鶴岡市の大網小学校(本間正芳校長、児童15人)の全校児童たちが24日、学区内にある六十里越街道トレッキングに挑戦。1200年の歴史があるとされる古道を歩き、地元の歴史や文化に触れた。
地元の歴史や文化に触れ、ふるさとを思う心をはぐくんでもらおうと、2008年から4カ年計画で朝日地域の六十里越街道を踏破するトレッキングを実施している。
この日は全校児童のほか、地元住民など合わせて約30人が参加。はじめに同校前で出発式が行われ、本間校長が「トレッキングを通して皆さんが住んでいる地域の文化を理解し、ただ歩くだけでなく自然を楽しんでほしい」とあいさつ。続いて、児童代表の遠藤政彦君(6年)が「地域の自然や歴史に触れ、楽しく歩けるよう頑張りたい」と決意の言葉を述べた。
その後、マイクロバスで国道112号沿いの花ノ木坂付近まで移動し、トレッキングを開始。地域住民が案内を務め、弘法大師が幸福を祈願したという護摩壇石やブナ林に囲まれた細越峠、湯殿山のご神体が望める遥拝所、湯殿山ほてるまでの約5・5キロの道のりを約3時間かけて歩いた。前日まで降っていた雨の影響でぬかるんだ道や急こう配の坂がある個所がいくつもあったが、児童たちは軽快に目的地まで歩を進めていた。
最終年となる来年は、湯殿山神社大鳥居からご神体がある同神社本宮まで歩き、トレッキング企画が完結する。