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2010年(平成22年) 1月10日(日)付紙面より

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鶴岡の現状・課題聞く 自治組織が“市長を囲む会”

 鶴岡市自治振興会連絡協議会(小松金悦郎会長)と鶴岡市コミュニティ組織協議会(太田芳夫会長)主催の「市長を囲む新春懇談会」が8日、同市青龍寺の黄金コミュニティ防災センターで開かれ、榎本政規市長が今後の市政運営の方針などについて語った。

 同懇談会は同市鶴岡地域の郊外地区で組織する自治振興会連絡協議会と市街地の学区で組織するコミュニティ組織協議会が共催して、毎年、新年に開催している。この日は21学区・地区の会長をはじめ役員、職員と市当局から榎本市長ら幹部職員合わせて74人が出席した。

 新春放談では、昨年10月に初当選した榎本市長が、市の現状や課題を説明した後、自身のマニフェストである「鶴岡ルネサンス宣言」について、「創造文化都市の創設の一つとして在来野菜の生産―加工(調理)―販売を一本化して商店街にレストランを計画している」。また、地域資源の利用として「観光客の誘客を図るため、著名人に鶴岡観光大使をお願いして、鶴岡ファンの輪を広げていきたい」。暮らしの環境整備として「合併特例債の期限が切れる平成27年度まで、小中学校や公共設備をできるだけ整備し、地元産の木材を多く取り入れ、環境にやさしい建物にするとともに、林業家の育成にも力を入れたい」と抱負を語った。

 出席者からは、今年4月29日にオープンする藤沢周平記念館などについて質問が出された。

新春放談で「鶴岡ルネサンス宣言」を語る榎本市長
新春放談で「鶴岡ルネサンス宣言」を語る榎本市長


2010年(平成22年) 1月10日(日)付紙面より

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柿酢料理召し上がれ 山形農工連 試食会で健康機能PR

 JA山形農工連(酒田市砂越)が庄内柿で製造する柿酢を利用した料理の試食会が8日夜、鶴岡市のアル・ケッチァーノで開かれ、同店の奥田政行オーナーシェフによる多彩な料理に参加者が舌鼓を打ち、「多くの料理に柿酢が使われ、柿酢の魅力が高まった」などの評価の声が上がった。

 同農工連は1985(昭和60)年から地元特産の庄内柿で柿酢の製造、販売を開始。3年ほど前からは県産のリンゴや山ブドウ、ブルーベリーなどを加えたドリンクタイプの柿酢も販売している。

 柿酢のさらなる消費拡大策を探る中で、奥田シェフのプロデュースの下、「庄内柿100% 柿ビネガー」を商品化。昨年から東京・銀座にある県のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」で販売し、来店者から好評を得ているという。

 一方、庄内柿については、県と鶴岡市が文部科学省の採択を受けて本年度から取り組む「都市エリア産学官連携促進事業」の中で、健康機能性と食品加工の研究開発も進められており、庄内柿に含まれる「シトルリン」「リコペン」などの成分は血流改善、抗酸化作用があるといった研究報告もなされている。

 庄内柿をめぐるこうした動きの中で、柿酢の健康機能性への理解を深めてもらおうと、同農工連が産学官連携促進事業の一環で試食会を企画。研究に携わる山形大農学部や県工業技術センター庄内試験場、促進事業を進める庄内地域産業振興センターの担当者ら約20人が参加した。

 カニとセロリのサラダ、カワハギとセロリのマリネ、柿酢で煮込んだサツマイモにタラを合わせた料理、自家製チーズと干し柿、生ハムのマリネなど、奥田シェフによる10種以上の料理が次々とテーブルに並んだ。参加者は「柿酢の酸味が素材を引き立てる」「思っていた以上に味がまろやかになり、柿酢のイメージが広がった」「すべての料理に柿酢が使われ、食べるほど健康にもいい」など感想を話していた。

 同農工連の高橋宗一常務理事は「庄内特産の庄内柿で作った柿酢が、料理の世界に広がっていくことを期待したい」と話し、奥田シェフは「昨年、柿酢を飲んでみて、いい物だと分かった。銀座のアンテナショップで県産物をPRするさまざまな催しを見ているが、柿酢の人気が一番だった」と話していた。

柿酢を使い奥田シェフが作った料理の一部
柿酢を使い奥田シェフが作った料理の一部



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