2010年(平成22年) 1月9日(土)付紙面より
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県は8日、2018、2022年のサッカー・ワールドカップ(W杯)の日本開催に向けた国内招致委員会に対し、天童市とともに県総合運動公園陸上競技場を核とした出場チームのベースキャンプ地に立候補したと発表した。02年の日韓共催W杯でも公認キャンプ地となっており、県では開催国に選ばれることが前提としながら「世界的に山形県をアピールするチャンス」として期待をかけている。
日本サッカー協会は昨年9月、18年と22年の両大会いずれかの日本開催を目指して招致委員会を設立、昨年12月に国際サッカー連盟(FIFA)に対して正式に立候補した。これと並行し招致委員会では、開催国誘致の条件整備として試合開催地(スタジアム)12―18カ所と、ベースキャンプ地最低64カ所の募集を国内の各自治体に呼び掛けてきた。
県では、02年に県総合運動公園陸上競技場が公認キャンプ地として選ばれたことを踏まえ、今回も立候補を決め、県サッカー協会を通じて7日までに申請した。
FIFAが定めるベースキャンプ地は、トレーニングサイトやホテルで構成する。観客席500席以上で非公開トレーニングが可能、500ルクス以上の照明施設などトレーニングサイトと、バスで20分以内の距離にベッドルーム70室以上(チーム専用フロア)などのホテルがあることが条件となっている。
県スポーツ保健課によると、条件は満たしているとする。ただ、キャンプ地の選定は出場チームが決定する。このため、02年の際は公認キャンプ地だったものの、チームからは選ばれなかった。同課は、あくまで18年と22年のいずれかで日本が開催国となった場合とした上で、「キャンプ地に決まれば、世界トップレベルの選手が万全の状態で練習ができるようバックアップしたい。遠い将来の仮定の話だが、世界的に山形をアピールできるチャンスとして期待している」と話している。
開催国の決定は今年12月に予定されている。
2010年(平成22年) 1月9日(土)付紙面より
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鶴岡公園の大宝館前で7日、“春告げ梅”が早くもほころび、一輪のかれんな赤い花を咲かせた。
大宝館前には2本の紅梅があり、毎年2月中旬ごろから3月にかけて開花し、「市内でも最も早く咲く」と言われている。
同館職員が7日午前10時ごろ、2本の紅梅のうち、西側の木のつぼみが一輪ほころんでいるのを見つけた。開花時期を記録している同館によると、昨年に比べると1カ月以上早い開花という。
同館では「1月に開花したのは6年ぶり。毎年、2本の紅梅のうち、東側の方が早く開花するのだが、今年は西側の方が早く咲いた。いずれにしても、近年の暖冬傾向が影響しているのでは」と話していた。
山形地方気象台によると、7日の鶴岡市内の最高気温は6・2度で平年より1・7度高く、3月上旬並みの暖かさになった。