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2010年(平成22年) 12月29日(水)付紙面より

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寒風が“味付け” サケの冬葉づくり盛ん

 遊佐町直世の箕輪採捕場で、サケの「冬葉(とば)」づくりが盛んに行われている。

 冬葉は、水揚げしたサケの頭や内臓を取り除き塩漬けにした後、1週間ほど寒風にさらし熟成させたもの。主に酒のつまみにされるが、切り身にすると、ご飯のおかずにも合う。

 同採捕場では毎年、サケの水揚げに合わせ、卵を取り除いた雌を使って冬葉づくりが行われている。干し場にはサケがカーテンのようにつるされ、寒風にさらされる様子は冬の風物詩。同採捕場を運営する箕輪鮭漁業協同組合(組合員9人)の富樫和男組合長は「寒ければ、寒いほど良いのが冬葉づくり。今シーズンはかなり良い具合だ。売れ行きも好調」と話していた。

 冬葉は1匹1500円で、来年2月中旬まで販売する予定。

サケの冬葉づくりが盛んに行われている
サケの冬葉づくりが盛んに行われている


2010年(平成22年) 12月29日(水)付紙面より

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地産地消レストラン「やまぶどう」 いろり囲む「喫茶」

 庄内町立谷沢の月の沢温泉北月山荘に今年3月オープンした地産地消レストラン「やまぶどう」が、これまでの金、土、日曜日のレストラン営業に加え、月―木曜日の午前11時―午後2時限定で名水コーヒーや軽食、デザートなどを提供することになった。「喫茶」のスタートは来月4日を予定している。

 喫茶形式の営業は冬場の集客を図るとともに、稼働の減少によるメンバーのモチベーション低下を防ごうと、レストランの仕掛け人で立谷沢地域振興ディレクター、古里写真家の兼古哲也さん(64)が提案。当初は週に1、2回を予定していたが、メンバーから「どうせなら毎日やろう」と声が上がった。

 喫茶では、立谷沢川の清流を使った「名水コーヒー」や緑茶のほか、つきたてのもちを使ったぜんざいや雑煮、山菜うどん、おでん、チーズケーキなどのデザートを提供する。料金は1品200―500円を予定。

 「やまぶどう」は、町内一円の40―70代の主婦を中心にした「やまぶどうの会」メンバー17人が交代しながら調理をしている。約70平方メートルの食堂に2つのいろりがある板敷きの小上がりを設置した風情ある和風レストランで、人気が口コミで広がり、今年4―11月の8カ月間で利用者は6297人。山菜が旬を迎える5月、キノコ類など山の幸が豊富な10月は、両月とも個人、団体客合わせ1カ月で1000人余りが訪れた。

 今月10日に「やまぶどうの会」の総会が開かれ、新会長に高梨美代子さん(廿六木)を選出。新体制の下で会員一人一人が「調味料担当」「仕入れ担当」など役割を決めるとともに、「地元活用をはかり、地域力の向上をめざします」といった運営理念や会規約などを設定した。

 兼古さんは「毎日新鮮な旬の食材を使い、メンバー手作りの料理を提供している。食品衛生責任者の資格保有者も5人に増え、必ず施設に誰かがいるような体制を固めた」と話し、「伝統料理を大事にしながら新しい創作メニューを考案するなど、メンバーのやる気が満ちている。旧立谷沢小学校の建物を町から借り受け、食品加工設備を設置する構想もある。来年も地域の活性化と人的魅力の発信を目指し、新たな挑戦をしていきたい」と語った。

いろりで食べる料理が好評の「やまぶどう」が喫茶での営業を開始する
いろりで食べる料理が好評の「やまぶどう」が喫茶での営業を開始する



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