2010年(平成22年) 2月27日(土)付紙面より
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JA鶴岡の地産地消フェスタ「田舎料理 味楽来(みらくる)レストラン」が25日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開かれ、応募で参加した市民たちが米粉と地元産の農畜産物を使った料理を楽しんだ。
JA鶴岡女性部員の創作料理の提供を中心にしたイベントで、地元食材のPRと、生産者と消費者の交流促進を目的に2007年から毎年この時期に開催している。鶴岡食育・地産地消推進協議会が共催。
米粉を活用した料理の普及も狙いとし、女性を中心に約100人が参加した。小麦粉の代わりに米粉を使ったお好み焼きやかき揚げ、米粉のパンを利用したハンバーガー、米粉コーヒープリン、スープやサラダなど12品がテーブルに並んだ。参加者からは「かき揚げは時間がたってもパリッとしていて、小麦粉で揚げたものよりおいしい」など好評だった。各家庭でも米粉料理をたくさん作ってもらおうと、提供された料理のレシピが書かれた資料も配布された。
食事に先立ち、県栄養士会鶴岡地区会長でケアプランセンター虹の管理栄養士の小川豊美さんが「食育と地産地消について」と題して講演。庄内の多様な風土から生まれた独自の食文化を解説し、米粉については「消化が緩やかで血糖値の急激な上昇がなく、腹もちが良い」など栄養士の立場から普段の料理への利用をアドバイスした。
2010年(平成22年) 2月27日(土)付紙面より
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酒田共同火力発電(酒田市宮海、鈴木信次社長)は25日、伐採木を加工した木質バイオマス燃料(木質チップ)を石炭に混ぜ、2011年5月にも発電機の燃料として使用を始めると発表した。同社では二酸化炭素の排出量を、一般家庭に換算すると約900世帯分に相当する年間約5000トン削減できるとしている。
木質チップは、東北電力が管内の東北6県と新潟県で配電線の保守作業などを行う際に発生する伐採木を、東北電力のグループ企業(宮城県冨谷町)が加工。酒田共火ではそれを、構内に整備するプラントで石炭と混合した上で微粉末にして、2号機(出力35万キロワット)の燃料にする。当面は年間約3000トンを使用。石炭の消費を2号機の1日分の使用量に当たる約2000トン削減できるという。
今年9月に木質チップを受け入れるプラントの工事に着工。来年5月から試験的に導入し、その後に本格運用する。
同社では「将来的に拡大していく」とし、今後も循環型社会の形成や低炭素社会の実現に向け、積極的に取り組んでいくとしている。