2010年(平成22年) 2月6日(土)付紙面より
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鶴岡市の斎小学校(栗田英明校長、児童120人)の4年生が3日、学区内の9事業所に交通安全の願いを込めた手作りマスコットを贈り、安全運転を訴えた=写真。
同校では登下校中の安全確保と交通安全活動の一環として、1993年から毎年この時期に児童たちが粘土を使って作ったマスコットを各事業所に寄贈している。出来上がったマスコットは「車は急に止まれない」にかけて「車はきゅう(り)にトマ(ト)れない」と地区の特産野菜のきゅうりとトマトを表したものや、「家に無事に帰る(カエル)」と「無事に帰ってきてほし(星)い」にかけて、カエルと星のマスコットなどアイデアあふれるもの。
この日は製作に当たった4年生20人のうち代表児童4人が事業所4カ所を訪問した。このうち鶴岡市外内島の鶴岡運輸(三浦益雄社長)では、「事故が起きないよう願いを込めて作りました。交通安全に役立ててください」と三浦社長に手渡した。
三浦社長は「事故を起こさないよう大事に使わせていただきます。お互い事故のない地域になるよう努力しましょう」と話していた。
残りの5事業所には12日に訪問する予定。
2010年(平成22年) 2月6日(土)付紙面より
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鶴岡市の善寳寺で4日、「お水取り式」が行われ、県内外から訪れた信者たちが境内の沢から浄水をくみ、家内安全や無病息災を祈願した。
寺の守護神・竜神様が身を沈めたとされる貝喰池(かいばみのいけ)に注ぎ込む竜王沢から清水をくみ、竜神様にささげる立春恒例の行事。清水をくむと願い事がかなうとされる。
この日は朝から雪が降り厳しい冷え込みとなったが、庄内一円をはじめ県内外から大勢の信者が参列した。貝喰池そばにある龍神堂で祈とうした後、お堂の裏手にある沢へ移動。僧侶たちに続いて参列者が次々とひしゃくで水をくみ、朱色のたるに注いで静かに手を合わせ、所願成就を祈った。
白装束の男性2人が満杯になったたるを担ぎ、参列者を従え貝喰池沿いに歩いて500メートルほど離れた本堂へ運び、竜神様に供えた。
毎年参列しているという新潟県の60代女性は「今年も無事に1年が過ごせますように、と願いを込めてお水をくんだ」と晴れやかな顔で話していた。