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荘内日報ニュース


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2011年(平成23年) 1月18日(火)付紙面より

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冷水に歯食いしばる 庄内町でやや祭り 無病息災や身体堅固祈願

 庄内町千河原の八幡神社で16日、伝統行事の「やや祭り」が行われた。上半身裸の男の子たちが冷水を浴び、無病息災や身体堅固を願った。

 やや祭りは、安産の神様を祭る同神社の歳越祭の異称。弥生時代に在位した第15代応神天皇の皇子・大山守命(おおやまもりのみこと)が悪臣の陰謀を逃れ、千河原の妊婦にかくまってもらった際、「私は死んでも神となっておまえたちの身を守る。難産のときは私の名前を唱えよ」と言い残した伝説に由来するという。

 祭りの主役は地元の男の子たち。「けんだい」と呼ばれる腰みの、さらしを身に着け、頭に白い鉢巻きを締めた姿で、両手にろうそくを持って冷水を浴びた後、集落内を練り歩き同神社に参拝する。今年は小学3年から中学3年までの男子9人が参加した。

 この日は気温が下がり時折雪が舞う天候で、水は氷のような冷たさ。大勢のアマチュアカメラマンや見物客が見守る中、同神社社務所前に設置された特設舞台に子供たちが1人ずつ立ち、白装束の大人がおけでくんだ冷水を勢いよく浴びせた。身を切るような冷たさに、子供たちはほおや背中を真っ赤にさせながら歯を食いしばって耐えていた。

 引き続き、「お百度参り」が行われ、男子高校生4人が神社の鳥居の下で冷水を浴びた後、約20メートル離れた拝殿を参拝。これを何度も繰り返し、大願成就を願っていた。

男の子たちが冷水を浴び、無病息災などを祈願した
男の子たちが冷水を浴び、無病息災などを祈願した


2011年(平成23年) 1月18日(火)付紙面より

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“熱々”冬の味覚堪能

 庄内の冬の味覚を代表する寒ダラを味わう鶴岡市の「日本海寒鱈(かんだら)まつり」が16日、市銀座通りの特設会場で開かれた。市民や県内外から訪れた大勢の行楽客が熱々のどんがら汁に舌鼓を打った。

 冬場の観光振興や誘客を図ろうと毎年開催されており、今回で23回目。この日はあいにくの大雪となり、厳しい寒さもあって出足は鈍かったものの、晴れ間が見えた午前11時ごろには大勢の行楽客が各店の前に並んだ。主催者のまつり実行委員会によると、例年よりやや少ないものの約1万8000人の人出があったという。

 銀座通り商店街の約300メートル区間を車両通行止めにし、地元の鮨商組合や麺(めん)類食堂組合、鶴岡銀座商店街婦人部、鶴岡魚市場青年部など18団体が出店した。約1万食のどんがら汁を用意し、一杯500円で販売したほか、加茂水産高の生徒が手作りした「イカめし」や、「つや姫」のべんけい飯、生タラや筋子などの海産物が販売された。

 各団体のテントでは大鍋から湯気が立ち上り、周囲にどんがら汁の香りが漂った。寒ダラの身と白子、アブラワタ、岩ノリがたっぷりと入った熱々のどんがら汁を買い求めた人たちは、思う存分に庄内の冬の味を堪能していた。

 お母さんと妹の3人で来たという大滝さくらちゃん(7)は「寒いけど、おうちで食べたのよりおいしい」と笑顔で話していた。

 会場では「おきつねはんまつり」や抽選会、日本海荒波太鼓やスイング・クレインズ・ジャズ・オーケストラの生演奏のほか、新潟・秋田の観光と物産展などが開かれ、笹だんごやきりたんぽなどの特産品が人気を集めていた。

「福を呼ぶ」人気

 旬を迎えた寒ダラとフグを一度に味わえる遊佐町の「鱈(たら)ふくまつり」が16日、同町吹浦の全天候型ドーム「ふれんどりぃ」をメーン会場に開かれ、町内外から訪れた家族連れらが「鱈ふく汁」を堪能した。

 熱々の寒ダラ汁にショウサイフグを入れて煮込んだ「鱈ふく汁」を多くの人から食べてもらうことで、地域活性化につなげようと、NPO法人・遊佐鳥海観光協会(庄司茂正理事長)が中心となり1996年から毎年この時期に開いている。味の良さはもとより、「ふく(福)を呼ぶ」とあって「縁起がいい」と毎年、好評を得ている。

 16回目の今年は1000食分を用意。湯気の上がる大鍋が設置されたテント前は、午前10時半のオープンを待つ来場者でごった返した。お昼前には長蛇の列ができ、岩ノリがたっぷりとトッピングされた熱々の鱈ふく汁を持ってドームに入り、遊佐ならではの冬の味覚を楽しんでいた。

 ドーム内特設ステージや周辺では、地場野菜の販売、寒ダラの解体実演ショー、歌謡ショーなどのイベントも行われた。

大勢の親子連れがどんがら汁を楽しんだ=鶴岡市銀座通り
大勢の親子連れがどんがら汁を楽しんだ=鶴岡市銀座通り



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