2011年(平成23年) 7月27日(水)付紙面より
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台湾の旅行エージェントらが26日、庄内地方の観光地を視察した。東北の日本海沿岸地域を「北前国際観光ルート」としてアピールし、商品企画に役立ててもらうとともに、東日本大震災の被害が小さかったことの現地報道を通して台湾からの誘客につなげようと、国土交通省、東北観光推進機構が視察ツアーを企画。各県と連携して実施しているもの。27日は羽黒山を視察する。
一行は旅行代理店7社、航空会社、新聞社各1社の計9人。23日に羽田空港経由で青森空港に到着した。翌日から世界遺産の白神山地、秋田県にかほ市の土田牧場などを回って26日午前、遊佐町に入り、映画「おくりびと」のロケ地になった月光川の堤防を視察した。
その後、酒田市の山居倉庫を訪問。鈴木正士JA全農山形庄内統括事務所長の案内で庄内米歴史史料館を視察し、山居倉庫や庄内米の歴史を物語る展示物、台湾でも根強い人気がある「おしん」コーナーなどを見て回り、おしん像の前では写真を撮るなど資料を集めた。
この日はほかに、さかた海鮮市場や相馬樓、NKエージェントビル(旧割烹・小幡)などを訪問。チャーター便など空の玄関口になる庄内空港も視察した。夕方からは鶴岡市の湯野浜温泉で地元観光関係業者らと商談会。
「太平洋旅行社」の温雅恵さんは「どこも興味深い地域。『おしん』は今でも人気があり、帰国したら山居倉庫を紹介したい」と話した。
一行は27日、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で最高の三つ星を得た羽黒山杉並木や国宝五重塔などを見学した後、新潟県村上市や新潟市を視察。28日に羽田経由で帰国する。