2011年(平成23年) 7月29日(金)付紙面より
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第93回全国高校野球選手権山形大会で30年ぶりに頂点に立ち、鶴商学園時代を含めて3回目の夏の甲子園大会出場を決めた鶴岡東高校野球部の凱旋(がいせん)報告会が27日夕、鶴岡市切添町の同校で行われ、学校関係者や近隣の住民らが大勢駆けつけ、快挙を成し遂げた選手たちを祝福した。
熱闘を制した鶴岡東ナインは同日午後6時すぎ、優勝旗や優勝盾などを手にスクールバスで学校に到着。決勝戦の応援から戻った3年生や保護者、留守を預かった教職員、「鶴東ファン」ら300人余りが、優勝メダルを胸に誇らしげに凱旋した選手たちを大きな拍手と歓声で出迎えた。
校舎正面玄関前の屋外で行われた報告会では、齋藤哲校長が「野球部、おめでとう。30年ぶり3回目、鶴岡東高校となって初めての甲子園出場を果たすことができた。昨年の決勝では、延長戦の末に敗れ、優勝を手にすることができなかった。その悔しさをバネに、今年また山形中央と戦い、見事優勝した。野球部員全員が一丸となって頑張った。甲子園大会では、鶴岡東の野球を十分に見せつけてほしい」と監督、コーチや部員全員をたたえ、佐藤豊継PТA会長が「感動をありがとう」と熱闘への思いを伝えた。
駆けつけた人々の熱気の中、佐藤俊監督が「野球部員たちは一戦一戦強くなり、今日は最高の試合をしてくれた。大会を通じてたくさんの応援と勇気をもらった。まだ優勝の実感がわかないが、甲子園大会では万全の準備をして精いっぱい戦ってきたい」、選手を代表して遠田真也主将が「優勝は自分たちの力だけでない。試合中に応援が耳に届いて、後押ししてくれた。優勝という結果を残せて本当に良かった」と笑顔で優勝を報告した。