2011年(平成23年) 7月31日(日)付紙面より
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鶴岡市の慶應義塾大先端生命科学研究所「からだ館」がん情報ステーション主催で夏休みの小学生を対象にした「自由研究おうえん隊」が、29日まで3日間にわたり市内各施設で行われた。子供たちが人や植物の呼吸に関する実験や災害時の応急処置などを体験的に学んだ。
施設の専門性を生かしながら、子供たちが命と環境について体験しながら楽しく学べるワークショップとして、昨年から実施。学校や広報を通して募集したところ、3つのコースに庄内一円から計40人の定員を大きく上回る応募があり、定員枠を15人ほど増やして抽選で受講者を決めた。
人や植物の呼吸の仕組みを学ぶ「あおぞら探検隊」(27日、鶴岡タウンキャンパス)、病院の役割や災害時の応急処置を教わる「病院探検隊」(28日、荘内病院)、弁当作りに挑戦しながら食べる力や生きる力を身につける「たべもの探検隊」(29日、にこふる)の3コースで、いずれも慶應大湘南藤沢キャンパスの学生たちがお兄さん、お姉さんとして運営を手伝った。
このうち「病院探検隊」には、小学4―6年生の20人が参加。荘内病院のスタッフから、病院の役割や看護師の仕事の紹介、院内探検やヘリポート見学、東日本大震災で医療支援に参加した際の体験などを聞いた後、「地震でけがをした人を見つけたら」という想定で、自分たちでできる応急処置を学んだ。
はじめは子供たちだけで応急処置を思案。ハンカチを当てるなど見よう見まねで手当てを試みる子供たちに、看護スタッフが血を流している場合には止血した後に患部を心臓より高い位置に上げること、動けない人の場合には骨折しているとみられる部分を着ている服や段ボール片を使って固定し無理に動かさないなどと説明。いざという時の心構えを身につけた。