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荘内日報ニュース


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2011年(平成23年) 8月3日(水)付紙面より

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気管挿管、手術を“体験”

 鶴岡市立荘内病院(三科武院長)で2日、医療体験プログラム「オープンホスピタル」が開かれ、医学系の進学を希望する市内の高校生たちが、最新のシミュレーション機器を使って手術を模擬体験するなど、医療現場の雰囲気を味わった。

 このプログラムは、医師の確保が年々難しくなる中、医療現場の体験を通じて医師などを目指す思いを強めてもらおうと、同病院が初めて企画。市内の高校に参加を呼び掛け、鶴岡南、鶴岡東、羽黒の3高校の生徒合わせて11人が参加した。

 生徒たちは白衣など医療スタッフの服装で参加。午前中はオリエンテーションの後、人工呼吸や心臓マッサージ、本物のAED(自動体外式除細動器)を使った心肺蘇生(そせい)、気管挿管などを体験した。

 気管挿管では麻酔科の渡部直人医師の指導で、先端にカメラが付いた喉頭(こうとう)鏡を人形ののどに入れ、モニターを確認しなら気管にチューブを入れた。うまくチューブが入り呼吸器から空気が肺に送られると、周囲の生徒たちから「おー」と歓声と拍手が送られた。

 黒井正之君(17)=鶴岡南高2年=は「貴重な体験をさせてもらい、医師になりたいという思いが強くなった」、齋藤めぐみさん(18)=羽黒高3年=は「テレビで見るだけの世界だったが、将来、自分がこういうことをするかもしれないと実感。医療へのあこがれの気持ちが強まった」とそれぞれ感想を話した。

 三科院長は「(校長を務める)荘内看護専門学校の学生の多くが、高校のときに看護を体験し、進路への思いが強まったという。こうした体験でモチベーションを高め、一生懸命勉強して鶴岡生まれの医師らが1人でも増えてくれれば」とプログラムへの思いを語った。

 お昼は医師らと食事をしながら懇談した。また、医療機器メーカーの源川医科器械、ジョンソン・エンド・ジョンソンの協力で無償で借りた最新の訓練用シミュレーション機器を使い、消化器検査や内視鏡による外科手術なども模擬体験した。

喉頭鏡を使い気管挿管を体験する参加者
喉頭鏡を使い気管挿管を体験する参加者



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