2011年(平成23年) 8月10日(水)付紙面より
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庄内地方への就職を希望する学生らを対象にした「UIJターン・学生 庄内就職ガイダンス」が8日、三川町のなの花ホールで開かれ、リクルートスーツ姿の学生らが地元企業の担当者と就職面談を行った。
山形労働局や県、庄内5市町、経済団体などでつくる庄内地域雇用対策連絡会議が2009年度から、お盆の帰省シーズンに合わせ開いている。
3回目の今年、求職側は、U・I・Jターンを希望する一般9人と、来春の大学、短大、高専、専門学校などの卒業予定者、09年3月以降の既卒者合わせて122人の計131人(昨年と同数)が参加した。うち15人は、県が主催した「企業訪問ツアー」の参加者の一部。求人企業は製造業や建設業、サービス業、農業など39社(昨年比4社減)が参加。学生らは希望する企業のブースで仕事の内容や就業条件などについて、緊張した表情で話を聞いていた。
ともに来春卒業予定の大学4年生で、鶴岡市出身の男性(22)=新潟市=は「化学系の企業を希望しているが、就職活動は厳しく、決してうまくいっているとは言えない」、寒河江市出身の女性(21)=酒田市=は「福祉系を希望。先輩から厳しいという話を聞いてある程度は覚悟していたが、想像以上に厳しい」とそれぞれ話した。
連絡会議事務局の県庄内総合支庁産業経済企画課では「求人企業では、製造業の参加がいまひとつだった。東日本大震災の影響から立ち直りつつある中、最近の急激な円高で不透明感が増しているようだ」としている。
一方、企業訪問ツアーは、県が首都圏の大学4年生を対象に8、9日の1泊2日で開いたもので、計22人が2日間で庄内の1社を含め県内10社を訪問した。