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2011年(平成23年) 8月12日(金)付紙面より

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赤川花火 復興への願い込め1万3000発

 第21回赤川花火大会が10日、鶴岡市の赤川河川敷で繰り広げられた。東日本大震災の復興への願いを込め、「希望の光」をテーマに、被災地の宮城県の小学生らが招待され、会場幅約700メートルをいっぱいに使い打ち上げられた約1万3000発の花火に見入った。エンディングでは、直径約60センチの2尺玉3発が「希望の光玉」として打ち上げられ、会場をまばゆい光とともに大きな感動で包み込んだ。

 大会テーマは当初、「飛躍の翼」だったが、震災後に変更。被災者の心の支援を行う大会と位置付けた。

 鶴岡青年会議所(工藤規行理事長)が「希望の光プロジェクト」として、鶴岡市が復興支援を行っている宮城県の石巻市と南三陸町の小学5、6年生約350人と、地元に避難している被災者約600人を招待した。さらに招待児童が「コックになりたい」「もとの小学校で授業ができますように」など将来の夢や復興への願いを書いた短冊を「希望の光玉」に張った。

 午後7時15分にカウントダウンで打ち上げ開始。全国デザイン花火競技会として、全国の花火師延べ25業者が割物花火、デザイン花火の2部門で、復興への願いを織り込みながら技を競った。一時雨に見舞われたものの、正面の特別観覧席に招待された児童たちは、目の前で繰り広げられる光の競演に「すごーい」とはしゃいだ。エンディングでは、招待児童の代表3人が感謝を述べるとともに、「強く、たくましく、希望の光に向かって生きていきます」と決意を述べ、「希望の光玉」が打ち上げられると、会場はひときわ大きな歓声に包まれた。中には感動で涙を流す人もいた。観客は約25万人(実行委員会発表)だった。

 招待児童で、ともに石巻市立鹿妻小6年の田村徹君は「絶不調だったけど、とても元気になった気がする」、小山大輝君は「大きな花火を見て感動した。見に来て良かった」と喜んでいた。

 全国デザイン花火競技会の結果は次の通り。

 ◇割物花火の部▽優勝(出羽三山神社賞)=伊那火工堀内煙火店(長野県)▽準優勝(鶴岡市長賞)=篠原煙火店(同)▽3位=山崎煙火製造所(茨城県)

 ◇デザイン花火の部▽優勝(出羽三山神社賞)=マルゴー(山梨県)▽準優勝(県知事賞)=和火屋(秋田県)▽3位=芳賀火工(宮城県)

復興への願いを込め打ち上げられた1万3000発の花火。被災地の子供たちと一緒に大勢の観客が見入った=10日夜(左) 花火に歓声を上げる宮城県の子供たち(右)
復興への願いを込め打ち上げられた1万3000発の花火。被災地の子供たちと一緒に大勢の観客が見入った=10日夜(左) 花火に歓声を上げる宮城県の子供たち(右)



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