2011年(平成23年) 8月24日(水)付紙面より
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国立音楽大(東京都立川市)の室内合唱団「カンマー・コール」が庄内地方を訪れ、23日から鶴岡・田川地区の小・中学校を巡る音楽鑑賞教室をスタートさせた。2005年以来6年ぶりの来庄で、来月2日まで約30カ所で約1万人の児童・生徒に歌う楽しさを伝える。
合唱が盛んな鶴岡の土地柄を反映し、地元にOBが多いことから、40年ほど前から5、6年に1回、夏休みに来庄。地方への貢献と音楽の普及を狙いに、地元同窓会と共催で音楽鑑賞教室を開いている。
今回は、岩品詩穂団長ら学生約30人と指揮者の永井宏准教授が訪問。来月2日まで鶴岡市と庄内町、三川町の小・中学校など27カ所で鑑賞教室を開き、計40校の児童・生徒約1万500人に歌声を披露する。
初日の23日は鶴岡第五中学校(田中亮一校長、生徒380人)の公演でスタート。体育館に集まった全校生徒を前に、中学の教科書に載る「大地讃頌」をはじめ、「てぃんさぐの花」「そうらん節」「クラリネットをこわしちゃった」「美しく青きドナウ」など多彩なジャンルの曲を、コミカルな演出などを交えて披露した。生徒たちは時折、笑顔をほころばせ、「声楽家の卵」たちのエネルギッシュな演奏を楽しんでいた。
岩品団長は「楽しんでもらえるように、練習を重ねてきた。音楽の素晴らしさを伝え、興味を持ってもらえたら」と公演に寄せる思いを語った。
カンマー・コールは27日午後7時から鶴岡市文化会館で特別演奏会を開く。ソリストに地元出身OBの草場貴子さん、尾形志織さんのソプラノ2人と、鶴岡土曜会混声合唱団を迎え、スカルラッティの「エクスルターテ・デオ」をはじめ、「そうらん節」「紅いサラファン」「美しく青きドナウ」などを歌う。チケットは一般1000円、学生500円。問い合わせは柿崎泰裕さん=電0235(23)9467、五十嵐久さん=同(24)6792=へ。