2011年(平成23年) 1月21日(金)付紙面より
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サッカーやボール遊びを通じて子供の健全育成を図る「JFAキッズプログラム」の普及に取り組む鶴岡地区サッカー協会キッズ委員会(恩田通委員長)は、本年度の巡回指導を行う施設を募集している。
同プログラムは、日本サッカー協会(JFA)が2003年から進めている活動。心身の健全育成が重要な時期を迎える4歳から小学4年生を対象に、外遊びや運動の楽しさを知ってもらおうと全国各地で巡回指導が行われている。
鶴岡地区サッカー協会は4年ほど前からプログラムの普及を進めており、幼稚園や保育園など施設の要望に応じてキッズ委員会のスタッフが訪問し、子供たちに体を動かす楽しさを伝えている。2010年度は鶴岡市と庄内町の19施設で延べ2825人を指導した。
本年度の活動は4月1日から来年3月31日までで、すでに新規4施設を含む22施設から巡回指導の要請が来ている。しかし同委員会は「プログラムをもっと普及させたい」と、さらに活動の広がりを計画している。
対象は鶴岡地区(鶴岡市、庄内町、三川町)の幼稚園、保育園、小学校(4年生まで)。指導は1クラス(20人程度)あたり1コマ45分で、1施設につき4コマまで無料となる。5コマ以降は1コマにつき3000円。場所は園庭や広場、体育館など。内容は鬼ごっこやボール遊び、ミニゲームなど。道具は委員会が用意する。傷害保険は受講団体加入保険を利用し、加入がない場合は受講者負担となる。
同委員会に所属するJFA公認キッズリーダー5人のうち、2、3人が訪問して指導する。キッズリーダーの1人の中里征晴さんは「子供たちにとってプログラムは、運動する喜びを知る良い機会となる。自分たちの活動を多くの施設から知ってもらいたい」と話している。
問い合わせはキッズ委員会=電090(7328)8650=へ。
2011年(平成23年) 1月21日(金)付紙面より
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新酒の搾り始めを知らせる「酒林」づくりが鶴岡市の出羽商工会大山支所で行われている。杉の枝葉で作った緑の杉玉がすべて完成するころ、酒どころの大山地区は「大山新酒・酒蔵まつり」(来月12日)に向けて祭りムードが高まる。
酒林は杉の枝を集め、丸い形に仕上げるもので「杉玉」とも呼ばれる。各蔵元の軒先につるし「今年も寒仕込みのうまい新酒ができた」と地域住民に伝える意味があるという。大山地区は毎年2月の新酒・酒蔵まつりの前に、製作実行委員会(小野寺光廣会長)のメンバーが大小さまざまな酒林を作り、まつりをPRしている。
今年は小野寺会長と太田昭雄さん、星川直大さん、鈴木光一さん、五十嵐勝太郎さんの5人が製作を担当。地区内の公園で杉の枝葉を軽トラック3台分ほど調達し、今月13日に製作を開始した。
20日はメンバー3人が酒林の製作を進めた。核となる金属製の「かご」に次々と杉を刺し、剪定(せんてい)ばさみで形を整えていた。1つ完成するのに3時間はかかるという。大きさは直径20センチほどのものから最大1・1メートル。大きいものは約70キロの重さになる。今月末まで10個を作り上げ、来月3日に各蔵元のほかJR羽前大山駅や大山コミュニティセンターなどへ飾り付ける。
小野寺会長は「この酒林が、酒どころの大山地区と新酒・酒蔵まつりをPRする役目になれば」と話していた。
「大山新酒・酒蔵まつり」は来月12日、大山地区で行われる。今年も各蔵元を訪ね歩いて新酒の飲み比べを楽しむスタンプラリーや新酒パーティーなどが予定されている。チケットは出羽商工会大山支所で取り扱っている。スタンプラリーは500円(当日1000円)、日本酒カクテル広場は500円(前売りのみ)。新酒パーティー(5000円、事前申し込みが必要)のチケットは残りわずか。問い合わせは同支所=電0235(33)2117=へ。
2011年(平成23年) 1月21日(金)付紙面より
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二十四節気の一つ「大寒(だいかん)」の20日、国宝に指定されている鶴岡市羽黒町手向の羽黒山五重塔で雪下ろし作業が行われた。
雪下ろしは、雪の重みから国宝を守る冬季恒例の作業として出羽三山神社が毎年行っている。この日は同神社の職員6人が腰に命綱を巻き、屋根に積もった約1・7メートルの雪をスコップで落とした。最上層の屋根から地上までは約20メートル。職員たちが屋根の上に降り積もった雪を次々に落とすと、静まり返った杉木立に「ドスン」という鈍い音がこだましていた。
作業を行った職員の一人は「屋根を傷つけないよう、スコップはなでるようにして使って雪を落とすよう心掛けている」と話していた。